クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/3/2 香港1

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私は決してグルメではないが、せっかくの旅行、せっかくの香港、美味しい食事にありつければ、そりゃもちろん嬉しい。
だからといって、美味しい物を追い求め、評判の良いお店を探す努力はしない。労せずに、たまたま入ったお店で美味しい物に巡り会えたら、ラッキー。そんな感じ。要するに面倒くさいのだ。
 
ところが、世の中甘くない。
昨年の香港旅行では、そこら辺にあるテキトーなお店に入り、メニューもろくに検討せずにテキトーに注文した結果、ことごとく「イマイチ~」というハズレくじを引いた。やはり美味しい物を食べようとしたら、それなりの努力が必要ってことか。
 
その点、Kくんは抜かりがない。お店を選ぶ際には、必ずクチコミ情報を調査する。
ただし、その場合、リスクもあって、評判の良いお店はたいてい混んでいるということだ。
 
この日のランチのテーマは飲茶だった。
行こうと思ったお店は、クチコミ情報によると、「とにかく安くて美味い」だった。
お酒は提供しない。その代り、持ち込み自由。近くのコンビニで事前にビールでも買い込んでおけ、というユニークなオマケ情報付き。
 
わざわざ地下鉄に乗ってそのお店に出向くと、そこには入店を待つ人、人、人。30人以上いるだろうか。びっくり仰天の大混雑。いったい何分待ったら、お店に入れるのだろう。
 
「あんたら、そこまでして安くて美味いもん食いたいのか!?」
オレ、無理。「止め~」。速攻でKくんに告げる。
Kくんも「こりゃあかん」と思ったのだろう。ネットですぐに代替のお店探しに取り掛かった。
 
次のお店も、クチコミ情報でそれなりの評判を得ている広東料理店。混んでいたが、なんとか丸テーブルの相席に通された。
 
香港は広東系だが、とにかく大都市なので、北京料理店も四川料理店も上海料理店も、そこら中にある。
で、飲茶を楽しみたいのなら、きちんと広東料理店を選ばなければならない。
さすがKくん、そこら辺をきちんと踏まえた上で探し出すなんて、やるのう。
「いいや。評判が良かったのでここを選んだだけ。広東料理店だったのはたまたま。」
おや~??(笑)
 
ところでワタクシ、本格的な飲茶、生まれて初めてかもしれない。
 
いや、そりゃあもちろん蒸籠料理、点心は国内外の中華料理店で何度も食べたことあるよ。でも厳密には飲茶じゃない。
飲茶ってさあ、字のごとくそのまんまお茶でしょ?
アフタヌーンティーみたいなイメージ? 点心はやっぱおやつなの?
ランチ限定?  お酒注文していいの?  炒め物など他の通常料理を注文してもいいの?
分からないことばかり。
周りのテーブルを見渡したが、お酒を飲んでいる人は一人もいない。
やっぱお茶なのか~!?
 
ウェイトレスが中国語で何か聞いてきた。戸惑う二人。ウェイトレスは英語で言い直してくれない。
偶然、中国語が堪能な日本人(と思われる)が近くにいて、「何のお茶がいいか、と聞いていますよ」と教えてくれた。
ありがたかったが、でも、「何のお茶がいいか」と言われてもねえ・・。あたしゃ烏龍茶くらいしか知らん。煎茶とかほうじ茶とかは日本茶だよな。
注文できずにいると、諦めたウェイトレスはジャスミン茶を持ってきた。これが日本人旅行客の定番なのだろうか。
 
点心の注文票も、全部中国語でよく分からない。(推測できるような単語はあることはあるが)
すると、今度は英語を話すウェイトレスが出てきて、英語表記の注文票を持ってきてくれた。ようやく事なきを得る。
恐る恐るビールを頼んだが、ちゃんと出てきた。チャーハンも注文できた。
点心は美味しい。チャーハンはボリュームたっぷりだったが、やっぱり美味しい。
これでついに飲茶を征服したってか?
昨年の「イマイチ」のリベンジを果たしたってか?
大げさだのう。
 
経験に乏しいゆえ、最初はよく分からなかったが、慣れさえすれば意外と簡単。料理の値段カテゴリーは「大」「中」「小」の3種類しかなく、シンプルなのだ。
 
それにしても、中国人はみんなよくまあ食べる。そして、大声で会話して、賑やかに食べる。はっきり言ってうるさい。
もし、本格的な高級中華料理店でも、奴らはワイワイガヤガヤなのだろうか。
 
ところで、この日の夜はオペラ鑑賞のため遅くなる。ディナーのため、夜遅くまでオープンしているお店をきちんとチェックしておく必要がある。それを怠ると、メシにありつけず、路頭に迷う可能性がある。
 
冒頭で、「お店を探す努力はしない」と書いたが、さすがに路頭に迷いたくはない。
ということで昨年、「夜遅くまで開いているレストラン」を探した。劇場から徒歩圏で、ばっちり夜遅くまで開いているレストランを見つけた。そこに、今年もまた行った。
お店の名前は「King Ludwig Beerhall」。
そう、ドイツ料理店なのだ!(笑)。 ビールはもちろんドイツ直輸入。けっけっけ。
 
なんだって? わざわざ香港行って、ドイツ料理はねえだろうってか?
あのねえ、夜遅くまで開いてるお店っていうのが重要なの。仕方がないんだよ。
 
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