ただ今、イタリア方面へ旅行中。
それにしても、二週続けての台風の進路については、結構気をもんだ。とりあえずタイミングが外れてよかったが、運が良かったとしかようが言いようがない。
私は過去に台風が関東を直撃し、フライトが大幅に変更になってしまった経験が2度ある。こればかりは本当にどうしようもないので、諦め、がっくり肩を落とすしかなかった。
(それにしても台風って、なんで北上した後、日本列島に向かって一気に進路を右に変えるかね。そのまま北上し続ければいいじゃんか・・。)
そういうことで、飛行機は予定どおりに飛ぶことになり、今回の旅行は、まずは順調にスタート。今、乗り継ぎのパリ・シャルルドゴール空港にいて、記事の下書きをしているところ。(ブログにアップ出来るのは、もう少し後になるだろう。)
出発の10月4日(木)は、荷物を抱えて出勤し、普通に仕事をした。飛行機は夜便だったのだ。
仕事を終えたら、今度はコンサートのため、荷物を抱えて東京オペラシティに向かった。
で、コンチェルトを聴き終えると、休憩中に会場を抜け出し、羽田空港に向かった。飛行機の出発時間は午後10時55分。公演を最後まで聞くとなると、かなり厳しいが、前半だけだったら余裕だった。
普通ならメインプログラムを諦めるのは残念なことだが、この公演に限って言えば、ハイライトはむしろ前半。キョンファさんの火花の散るような嵐のような演奏を聴けば、もうそれだけで十分でしょう。(ちなみにメイン曲は、サン・サーンスの交響曲第3番オルガン付き。)
もう70歳になるというキョンファだが、みなぎる情熱はいささかも衰えていない。仮にステージの上でなくても、演奏中の彼女に話しかけたり、演奏を中断させたりすることは、絶対にできないに違いない。近寄りがたいくらいの集中力。
時々、情熱があまりにも先走ってしまい、腕が追い付かず、雑音が混ざってしまうご愛嬌も、相変わらずだ。そして、演奏が始まる前と終わった後に見せる充実の満面の笑顔も、いつもどおり。
考えてみると、こういう全身全霊のアーティストというのは、徐々に減っているような気がする。かつて巨匠が生きていた黄金時代の生き残り演奏家なのかもしれない。「絶滅危惧種」「生きた化石」と言ってしまうのは、失礼なことだろうか。
次回以降は、旅行記がいよいよスタート。イタリアのブッセートからの報告がきっと出来ると思います。