クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2018/7/14 エクサン・プロヴァンス

初めてトルコ航空を利用した。
このフライトの利点というのは、確実に存在する。
まず、基本的に安いこと。
それから、利便性の高い夜便があること。(仕事をした後に空港に向かうことが出来、欧州には午前に到着するため、行動が広がる。)
 
デメリットとしては、経由地イスタンブールの到着が午前3時頃とあまりにも早く、その次の目的地の乗換えまで数時間を過ごさなければならないこと。それから、帰国便の成田到着も夜なので、翌日からの仕事復帰がきつくなること。
これらのデメリットは確かに問題と言えば問題なのだが、きちんとケアしさえすれば、むしろ便利でありがたい飛行機なのかもしれない。今後もフライト選択肢の一つになっていく予感だ。
 
今回のフライトは遅延もなく、っていうか出発時刻が逆に15分も早まって午後9時5分に出発。イスタンブールには順調に午前3時到着。
ここから次のマルセイユ行きの飛行機までは、なんと6時間もある。ゲートへの移動や手荷物チェック、搭乗待ちなどを差し引いても、恐ろしく長い時間を過ごさなければならない。
 
予め分かっていたことなので、準備には抜かりがない。私のIT顧問である親友Kくんに色々な動画等を調達してもらい、SDカードに詰め込んでもらった。たぶんこれがなかったら、完全に時間を持て余し、退屈するところだっただろう。
もっとも、機内での睡眠不足がたたり、目が充血してしまったのであるが・・。(毎回目薬は必携)
 
マルセイユプロヴァンス空港に午前11時15分到着。バスでエクサン・プロヴァンスに向かう道中の景色に、懐かしさを覚えた。赤茶色の乾燥した土、遠くにそびえるサント・ヴィクトワール山・・・。5年前に見た光景であった。
気温は30度を超えており、暑い。
が、湿気が少ないので、日本に比べれば格段に過ごしやすい。
 
バカンスを過ごすためにこの街を訪れている連中は、暑い中をせかせかと歩き回るのではなく、カフェやブラッスリーのテラスなどでみんな優雅にワイングラスを傾けながら、ゆっくりと贅沢に時間を過ごしている。私も二度目の訪問なので、今回はそうやって過ごしたかった。
 
でもやっぱりせっかく来たのだからと、旧市街をばたばたと散策し、結局汗を噴き出している自分は、つくづく貧乏性なのだと思う。
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音楽祭オペラ公演の会場の一つでもあるアルシュヴェシェ旧大司教館内にタピスリー(タペストリー)博物館があるのだが、その中の一室に過去10年間の音楽祭の公演記録写真が展示されていた。思わず足が止まり、釘付けになる。
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こういう公演の記録写真を眺めるのが、私は大好きだ。
どんな公演だったのだろうか。思いを巡らせる。
写真に登場しているこの歌手は〇〇だな・・・。こちらの歌手は誰だろう、この公演の指揮者は誰だったのだろう、誰が演出したのだろう・・・。
前回私が観賞したリゴレットドン・ジョヴァンニエレクトラ・・・ああ懐かしい。
 
そんなことを考え、耽りながら、一枚一枚じっくり眺めていると、時間は悠々と流れる。
わたし的には、これがこの日のエクサン・プロヴァンス観光の、一番のハイライトだったかも。