最終目的地ミュンヘンに入り、現在現地時間の午後5時。午後7時開演のバイエルン州立歌劇場「運命の力」を鑑賞する前の、すこやかなひとときを過ごしている・・・。
すこやかなひととき・・・。
とんでもない!
ため息とともに汚い言葉を思わず口走ってしまいそうな、ムカつくひとときになっている。
心を落ち着かせるために、平穏を取り戻すために、今こうして記事を書いているところだ。
ヨナス・カウフマン、落っこちやがった。
こ・の・ヤ・ロ・ウ・・・。
ああ確かにオレは言ったさ。
「カウフマンなんかどうでもいいから、オレにウンリキ観させろ」とな。
こいつのために普通なら難なく取れるチケットが、いきなり入手難になるわけだ。いい迷惑だ。
だが取れたからには、世界最高テノールの呼び声も高いその実力を堪能したい。プラチナチケットの価値を十分に見出したい。
こ・の・ヤ・ロ・ウ・・・。
これで、苦労してチケットを手に入れた挙句に袖にされたのは、海外で2度目だ。
だが、メトやバイエルンなどの一連の来日公演をキャンセルし、日本のファンを落胆させた2011年のこともある。
許せん。絶対に。
もう結構。オマエなんか、ただカッコイイだけで得しているだけのアイドルテノールだ。別にどうしても聴きたい歌手ではない。
今後、もうオマエの公演には行かない。二度とな。ケッ!