クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

海外のホテルについて ウィーン編

 屈指の観光都市だけに、ホテルは数え切れないほどたくさんある。安宿から高級ホテルまであらゆるタイプが揃っていて、非常に探し甲斐、選び甲斐がある街だ。ホテル探しは面倒だと思っている人は仕方がないが、旅の面白さの一つと考える人にとっては、とても興味深い街だと思う。
 
 私の場合、近年、ウィーン滞在の仕方が淡白でつまらなくなっている。
 昔は、そこに行けば連日連夜オペラやコンサートに明け暮れることができるため、3日、4日、5日と滞在することが多かった。当然ホテルも、ゆったり落ち着いて過ごすことが出来、なおかつ街歩きに都合がいい市内中心部のホテルを選んで泊まっていた。
 
 ところが何度も何度も出掛けているうちに、市内観光を完全にし尽くしてしまい、滞在そのものに対して関心が薄れてしまった。
 だから最近は「これは!」という公演を鑑賞するためだけにスポットでウィーンを訪れ、その鑑賞が終わったら、翌日はとっとと次の都市に移動するようになってしまった。必然的にホテルは、「次の移動に適した場所」という条件で選ぶことになる。
 例えば、翌日飛行機で次の都市に飛ぶのなら、シティ・エア・ターミナル駅であるウィーン・ミッテ駅や、リムジンバスのターミナルがあるシュヴェーデン・プラッツ(モルツィンプラッツ)に近いホテルを選ぶ。電車で移動するのなら西駅や南駅(現在は改修中)の駅前のホテルを選ぶ。
 
 今回宿泊したのは、上記の理由でシュヴェーデン・プラッツに近い「ホテル・カプリコルノ」(Hotel Capricorno :Schwedenplatz3-4)。3回目。4つ星だが高級感はあまりない。市中心部の北側に立地していて、南側にある国立歌劇場や楽友協会ホールまで歩くのはきついが、地下鉄駅やトラム停留所が目の前なので全然問題ない。
 ウィーン・ミッテ駅に非常に近い「ゴルデネ・スピン」(Hotel Goldene Spinne : Linke Bahngasse 1a, 03. Landstraße)にも何度かお世話になっている。朝早い飛行機に乗る際に便利。
 
 でも、これらのホテルは、あくまでも移動の利便性を重視してのもの。普通の観光に適したホテルというのなら、もっと良いホテルはいくらでもある。
 
 リンク通り内でお薦めするとしたら、「ドミツィル」(Hotel Domizil : Schulerstraße 14)。ロケーションも良く、室内もスタッフの応対も素晴らしく、非常に快適だった。
 ロケーションということで言えば、「グラーベン」(Graben Hotel : Dorotheergasse 3)に何度か泊まったが、市中心部のド真ん中ということでとても便利。ここも4つ星だが、部屋は狭くて、なんか暗かったような・・・。
 
 
 ペンションを狙うという手もある。ペンションというと安っぽいイメージがあるが、もちろんピンきりで、3つ星から4つ星クラスなら十分快適に過ごせる。部屋数が少ないので、その分お客に対してきめ細やかな応対をしてくれることが多いのがポイント。
「アヴィアーノ」(Aviano Pension :Marco d'Aviano-Gasse 1)はまさにそういうペンションだった。国立歌劇場にもとても近い。難を挙げると、建物の一部だけが宿泊施設になっているため、看板がなくて入り口がよく分からなく、ホテルを探して付近をウロウロしたこと。
 
 ウィーンを代表する高級ホテル、「インペリアル」、「ザッハー」、「ブリストル」、「グランド・ホテル」などには一度も泊まったことがない。多分豪華で素晴らしいホテルなのだろうなと思う。だが、とにかく高い。完全に高嶺の花。
 ホテルに併設しているカフェに入り、そこでメランジェとトルテをいただきながら雰囲気を味わうだけで充分でしょう(笑)。