睡眠時間2時間半。眠りが浅かったので、実質ほとんど寝ていないに等しい。頭の中がボーっとしたまま、午前4時15分にホテルをチェックアウトし、ミラノ・マルペンサ空港に向かう。
前夜のオペラ・ローエングリンが終了したのが、午前0時近く。遅くなることは最初から分かっていた。分かっていて、翌日午前6時50分発の飛行機に乗るという無茶苦茶な計画を立てたのは、誰でもないこのオレである。仕方がない。
ここまで飛行機でウィーン→ミュンヘン→ミラノとやってきた。最終目的地は振り出しに戻ってウィーン。ならば、ミラノ→ウィーンという直行便で向かうと考えるのが普通だろう。
だが諸兄、御存知か?航空券の摩訶不思議。
片道航空券よりも往復航空券の方が断然安いのである。
これにより、どういうことになるか。
来た道を引き返す。つまり直行ウィーンではなく、ミラノ→ミュンヘン→ウィーンという風に移動するのである。
経由による乗り換えの場合、どうしても時間がかかる。かと言って、夜にはオペラが控えており、余裕をみてウィーンにはお昼頃に到着したい。その結果として、午前4時起きになってしまったというわけだ。
・・・すみませんね、くどくどと言い訳じみた長い話で。
ということで、予定どおり正午にウィーン着。
天気は旅行初日と同様、厚い雲に覆われ、どんよりと暗く物哀しい。せっかくミュンヘン、ミラノと天気が良かったのに、再び気分が滅入る。おまけに眠いときたら、もはや観光どころではない。昼食を取ったら、早々にホテルに引き上げてお休み。
今回の旅行は、ウィーンに関して言えば観光は何もしなかったに等しい。結局、一枚の写真も撮らなかった。仕方ないから、一昨年の12月、たまたま天気が良かった時に撮ったウィーン市内の写真を載っけておこう。何の慰みにもならんが。(あら?どっかで聞いたセリフ)