ベルリン二日目。実質的な観光初日。
前述したとおり、市内交通の地下鉄やバスは、ストライキのため終日利用できない。地下鉄の入口などはシャッターが降ろされ、閉鎖となっている。このため、徒歩とSバーンを使い、観光ポイントに向かう。
最初に訪れたのは、ベルリン・ストーリー・ブンカー(Berlin Story Bunker)。日本語で歴史防空壕博物館。

第二次大戦当時の防空壕跡を改装した建物からそう名付けられているが、主な展示内容はヒトラーの誕生からナチスの創設、そして第二次世界大戦の敗戦までに至る歴史資料である。
(地下にある実際の防空壕跡も見学することが出来る。)
以前の記事で書いたことがあるが、私はドイツ史の中でナチスが誕生した背景や経緯、過激な政治思想をなぜ人々が熱狂的に受け入れたのかなど、そうした一連の流れについて、少なからずの関心がある。悲惨な過去を繰り返さないためにも(実際には、人類は繰り返しているが)、負の遺産を直視して学ぶことは大切だ。
見学してみたが・・・いやー、これは・・・。
ヒトラーとナチスについて学びたかったら、ここに来ればいい。ここで十分、それくらい展示内容が充実している。私はこれまでにミュンヘン、ニュルンベルク、ダッハウ等のナチスやホロコーストに関する施設・博物館を訪れているが、ここがベストと思う。
約2時間、じっくり見学した。各パネルに記載されているドイツ語や英語をしっかり読み取り、理解しようとしたなら、おそらくもっと見学時間が増えただろう。
残念ながら、館内は写真撮影不可だったが、屋外の入口付近に概要・ダイジェストのような写真パネルが並べてあったので、一部を収めた。


考えてみれば、ホロコーストの反省がイスラエル建国を少なからず後押ししたわけだが、結果としてそこから暴走気味に巨大化する現在のイスラエルが育ったとも言える。中東問題やウクライナ紛争等で世界情勢が混沌とし、予断を許さない今だからこそ、この博物館を訪れたことは意義があった。
(今、ドイツという国も、移民排斥等を訴える極右の団体(ネオ・ナチ)や政党がジワジワと勢力を拡大しているらしい・・・。)
次に訪れたのは、ポツダム広場付近にあるドイツ博物館。

名称からして何だか伝統ある名博物館っぽいが、2023年にオープンしたばかり。基本的にドイツの歴史に関する展示だが、当時の時代に立ち入り、音や匂いなども含め、没入体験できるような見せ方の工夫がなされている。
写真ではなく映像(CGを含む)をふんだんに使用。設置されている窓から外を覗くと、そこに映像が映し出されていて、まさに当時の様子を眺めることが出来る。興味深く見学出来た。


最後に、ベルリンの象徴の一つ、カイザー・ヴィルヘルム記念教会。

既に何度か訪れているので、最近は近くにいても素通りしがちだったが、久しぶりに中に入ってみた。


ここの教会のすぐ目の前で、2016年12月、クリスマス・マーケットの最中にトラック暴走によるテロが発生し、11人の死者が出た。(射殺された容疑者を含めると、12人)
現場の足元のステップに、犠牲者の名前が刻まれ、ささやかなロウソクが添えられていた。

今、ここの敷地は、車が侵入できないように車止めや柵で覆われている。