クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2022/8/19 パシフィックフィルハーモニア東京

2022年8月19日  パシフィックフィルハーモニア東京(東京オペラシティ特別演奏会)  東京オペラシティコンサートホール
指揮  飯森範親
合唱  パシフィックフィルハーモニア東京クワイ
中井貴恵(語り)、高木凛々子(ヴァイオリン)、森麻季(ソプラノ)、金子美香(メゾ・ソプラノ)
メンデルスゾーン  ヴァイオリン協奏曲、劇付随音楽「真夏の夜の夢


メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を初めて生で聴いた。
ということはつまり・・・
誰もが知っているあの結婚行進曲を、初めて生で聴いたということ。
すげー。おめでとー。パチパチパチ。
パパパパーン。パパパパーン。パパパパー、パパパパー、パパパパー、パパパパー、パパパ
ジャーンジャーン、ジャ、ジャーラーララ・・・

あまりにも有名な曲だが、ある程度クラシックを知っている人じゃないと、これがメンデルスゾーンの作品だということは分からない。
で、ある程度クラシックを知っている人でも、ちゃんとした劇付随音楽としての全曲を聴いたことがある人は、多分少ない。

コンサートに採り上げられることが少ないのは、そこに合唱やソリストが必要だからであり、さらに劇付随音楽としてやりたいのなら、そこにナレーターが必要だからだろう。
そういう意味で、この日の公演は私にとっても貴重な機会だったわけだ。まさにその名のとおり「真夏の夜の夢」。

私の場合、「なかなか聴く機会がない名作品をやるコンサート」というのに、実に弱い。
「ほほう、それ、やりますか。じゃぁ行かなくては・・。」ってな感じ。
たとえ、普段ほとんど足を向けないオーケストラであっても。
指揮者だって、別に誰でもいい。

その「誰でもよかった」指揮者飯森さんだが、前回この人が振ったのを私が聴いた公演というのは、なんと、新国立劇場が上演したブリテンの「真夏の夜の夢」。つまり、2回続けて「真夏の夜の夢」。
なんじゃそりゃ(笑)。

まあそれはいいとして、本公演を聴いた私の感想としては、「なかなか聴く機会がない名作品を聴けてよかった」である。

はっきり言う。それほど感動しなかった。
演奏もフツー。作品もフツー。
なんだかなー。

中井貴恵さんの語りは良かったと思うが、音楽を聴きに行って「語りが良かった」じゃあ、しょーもねえわな。

よかよか。上記のとおり、なかなか聴く機会がない名作品を聴けてよかったわけである。それで十分なのだ。


ちなみに本公演では、特別ゲストコンマスとして、ゲヴァントハウス管からヘンリック・ホッホシルト氏を迎えていた。
「ゲヴァントハウス管のコンサートマスター」と発表されていたが、正式には「アソシエイト」、つまり副コンサートマスターである。
ゲヴァントハウス管のコンサートマスターと言えば、それはもう誰が何と言おうと「踊るコンサートマスターセバスティアン・ブロイニンガー。
彼がお呼ばれされていたら、私も飛び上がって喜んだのだが・・・。
ま、そこはパシフィックフィルハーモニアだし・・。