クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2021/7/10 神奈川フィル

2021年7月10日   神奈川フィルハーモニー管弦楽団   カルッツかわさき
指揮  川瀬賢太郎
津田裕也(ピアノ)、務川慧悟(ピアノ)、松尾由美子(ナレーター)
サン・サーンス  組曲動物の謝肉祭
プロコフィエフ  ピーターと狼
ショーソン  交響曲 変ロ長調


オレさあ、テレ朝の松尾由美子アナ、結構好きだったんだよなー。
いわゆる女子アナ人気ランキングには、それほど上位に名前が挙がって来なかったけど、アナウンスの実力はあったと思うし、笑顔はかわいい。おじさんキラーだったな。朝の番組では結構癒やされてました。へっへ。

そんな彼女がクラシックの老舗番組「題名のない音楽会」の司会に抜擢されたと思ったら、そこに出演した指揮者の川瀬賢太郎クンと出会っちゃって、ゴールイン。

まったくムカつくヤローだなー、川瀬てめー(笑)。

えー、すみません・・。
別に本公演に行ったのはそんな松尾さんを見たかったわけではなくて、絶妙なプログラムに惹かれたからである。
何を隠そう、私はこの「動物の謝肉祭」、ちゃんとした組曲版を生で一度も聴いたことがなかった。結構有名な曲なのにね。それからナレーション付きの「ピーターと狼」も。
ちょっと早い夏休みお子様向けコンサートと思いきや、メインは少々マニアックなショーソンを持ってきて、定期演奏会の趣をきっちり整える。
こういうプログラムを組まれると、オイラ尻尾を振りながらチケットを買ってしまうわけですなー。

というわけで、行ってきました川崎まで。オペラグラス持参で。
は? なぜ!?
いや、まあその、なんだ。
許せ(笑)。


肝心の演奏について。
「動物の謝肉祭」も「ピーターと狼」も、各キャラクターの表現作りを含め、指揮者がしっかりと音楽を構築している。ストーリーテラーとしての仕上げも上々。
各ソロ・パート、特にピアノはもっと自由に遊んでもいいと思ったが、別にコンチェルトではないわけだし、もしかしたら自らを進んで指揮者の統制下に置いたのかもしれない。

残念だったこと。
曲がつまらん(笑)。2曲とも。特にピーターと狼は完全に退屈してしまった。
松尾さんのナレーションなのに・・。まあそれはいいとして。
なんつうかね。結局は子供向けの絵本なわけよ。初心者向けの教科書なわけよ。

もちろん曲はとっくに知っていたわけだから、今さら気が付いたわけではない。
ただ、生鑑賞なら少し違う印象を抱くことが出来るかもしれない、という期待はあったわけで。
でもダメでした。
初めて生で聴いたことで、これらの曲を自分のコンサート・データベースに新たに加えられたことが唯一の収穫。やれやれ。

気を取り直そう。大丈夫。この日はちゃんとメインが残っていた。
ゴージャス、甘美、そして濃厚な味付け。それでいて、フランス音楽らしい明るさ、洗練さも兼ね備えた本格的な演奏。素晴らしい。

川瀬さん、さすが常任指揮者。統率力があるよね。タクトもキレがあって、かっこいいしさ。
才能輝く若き俊英。デキる男にはイイ女もくっ付いてくるというわけ。
くそー、やっぱりムカつくヤローだ(笑)。