行けなかった・・・。
6月24日 ボリショイオペラ@東京文化会館「エフゲニー・オネーギン」
原因は体調不良。グワッと熱が出てしまいました。当然お仕事も休みました。
お仕事休んで、夜に備えようとしたのですが、夜になっても復活しませんでした。
お仕事や急用などでコンサートをパスしたことはときどきあるが、体調を崩して行けなくなったのは過去ほとんどない。なので、とっても残念です。行った人、どうでしたか?
前回ブログで、「果たしてボリショイは再び栄光を取り戻したのか?」と投げかけ、その結論をオネーギン鑑賞後に書こうと思っていただけにその意味でも残念です。
ただ、実を言うと、スペードの女王を観た時点で、既に自分の結論をどうまとめようか、ある程度考えていました。‘スペード’だけでも十分読みとれたわけです。
残念ながら‘オネーギン’は観られなかったが、観たとしても多分同じ事を書いたんじゃないかな、と思う。
ボリショイは新しい道を歩み始めている。洗練さとインテリジェンスを兼ね備えたモダンな劇場だ。
じゃあ、ボリショイは、偉大なるロシアの伝統を捨て去ってしまったのか?
そんなことはない。
今回の指揮者、演出家、歌手陣。ほとんどすべてロシアの純血を保っているではないか。
これがどれだけすごいことか、例えば、イタリアオペラの総本山スカラ座の今度の来日公演で、いったい何人の外国人キャストを連れてくるか数えてみるといい。
スカラ座がワーグナーをやるから、というのではない。正真正銘のヴェルディでさえこの有り様だ。
母国の伝統と誇りを保ちつつ、新しい道を模索する。
「かつての栄光を取り戻したか?」と問われれば、「No!」だ。
ボリショイはかつての栄光を目指していない。新たな栄光を探すべく、道を歩みだしたのだ。