クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

新型コロナウィルスの影響8

新たな変種オミクロン株が出回っていることで、世界中がまた恐怖に慄いている。日本もすかさず水際対策を打ち出し、12月から外国人の入国制限を実施した。
これによって、クラシック公演もまたまた打撃を被ることになった。12月に来日を予定していた指揮者や演奏家たちが入国できなくなってしまった。

最も顕著なのは、恒例の年末第9のために日本の各オーケストラが招聘しようとしていた外国人指揮者であろう。N響のF・ルイージ新日本フィルのS・ヤング、東京フィルのケンショウ・ワタナベ、都響の準・メルクル、読響のA・ペレスなど、軒並みアウト。日本人か、もしくは既に来日を果たしていた外国人指揮者への変更が相次いで発表された。
そんな中、東京交響楽団だけ、既に来日中だったJ・ノットが帰国を延ばして年末まで日本に留まり、予定どおり第9を振ることになっていて、幸運にも被害を免れた。名の知れた外国人指揮者による演奏で第9を楽しみにしたいのなら、東響が狙いだ。チケットはまだ残っている模様。

年末第9にほとんど興味がない私は、例年どおりそっぽを向いていたため、何の影響も無し。
今月に鑑賞を予定しているN響(G・デスピノーサ指揮)、日本フィル(K・ウォン指揮)、ツィメルマンのリサイタル、東京音大オケ(スダーン指揮)は、演奏家たちの入国が制限前だったためにすべてセーフ。そういう意味ではラッキーと言えるかもしれない。

ただし、油断は出来ない。
政府の発表による入国制限期間は、「とりあえず12月末まで」。
これを文字通りに受け止めるのは早計であり、あまりにも楽観的だ。
変異ウィルスの流行は、これからも世界への拡大を見せていくに違いない。仮に日本の感染状況が引き続き安定の傾向を示していくとしても、世界的な感染拡大が続く以上、水際対策を緩めることはないだろうからだ。

そうなってくると、たかだが年末第9の指揮者で一喜一憂するくらいでは収まらず、来年の外来公演スケジュールにまで影響してくるかもしれない。T・ソヒエフ(N響)、C・ミョンフン(東京フィル)、S・ヴァイグレ(読響)といった楽しみにしている公演も、もしかしたら黄色信号が出るかもしれない。

はぁ・・やれやれですのう。
まあ仕方がないんでしょうが・・・。
でも、私なんかは思う。いくら外国人の入国制限をしたところで、日本人帰国者も含めた完全鎖国でもやらない限り、いずれウィルスは入ってくるぜ。
日本は島国だから大陸にある他国よりは水際対策やりやすいかもしれないが、それでも必ずすり抜けが起きる。

そうした時、本当にゼロコロナ施策を続けられるのか。経済活動との両立をどうするのか。
近い将来、この問題は必ず直面すると思う。


この新型コロナウィルスが蔓延した時、学者とか専門家とかが「ワクチンが完成し、7割程度の人がワクチンを打てば、やがて集団免疫を獲得し、コロナは収まっていく」と話していた。

全然収まる気配ねえじゃねえかよ!

あーあ、もう外来オーケストラ公演の鑑賞は夢物語となるのかなぁ・・・。
海外旅行もこのままずっとお預けなのかなぁ・・・。
だとすると、もう人生終わりだな。

 

ま、嫌なことには目を背けて、とりあえず今晩のN響に行ってきますわ。