クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2002年 フェストターゲ&UEFAチャンピオンズリーグ準決勝への道1

計画段階で、旅行スケジュールを次のとおり組み立てた。

4月24日  ベルリン1(ベルリン・フィル
4月25日  ベルリン2(シュターツカペレ・ベルリン
4月26日  ベルリン3(フェストターゲ「トリスタンとイゾルデ」)
4月27日  ベルリン4( 〃  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」)
4月28日  ベルリン5( 〃  「パルジファル」)
4月29日  未定
4月30日  未定(チャンピオンズリーグ準決勝第1試合)
5月 1日  未定(   〃         第2試合)
5月 2日  ミュンヘンバイエルン州立歌劇場「アラベッラ」)
5月 3日  帰国出発
5月 4日  日本到着

UEFAチャンピオンズリーグは、ワールドカップのような一か所集中開催大会ではなく、決勝以外はホーム・アンド・アウェー。決勝トーナメントでは、試合結果によって次のステージへの進出チームが決まる以上、4月30日と5月1日の滞在都市がどこになるのかは、準々決勝が終わるまで決まらない。

なので、上記のとおり未定になってしまう。

「行き先が定まらないというのは、何だか居心地が悪い」と思いつつ、その行き先がどこになりそうなのかは、なんとなーく察しが付くのである。
なぜなら、準決勝に進出できるほどの実力を持つチームは限られているからだ。

具体的には、マンチェスター、ロンドン、マドリードバルセロナミュンヘントリノなどといった都市。

旅行会社からは、準決勝開催地がどこになったとしても、必ずその市内のホテルを確保しますという約束をもらっているし、チケットはそのホテルで受け取ることになっている。
また、開催地への移動手段で飛行機が必要になる場合には、すぐにフライトの手配をしてもらうことも依頼済だ。

その旅行会社から、計画策定に当たり、二つの注文を受けた。

一つは、準決勝第1試合の前日、すなわち4月29日の滞在場所について。
もしかしたら、諸事情により試合当日ではなくこの日に開催地への移動をお願いする可能性があるため、準決勝進出チームが決定するまで、流動的にしておいてほしいというものだった。
私はこれを了承し、「未定」のまま据え置くことにした。

二つ目は、日本への帰国日と出発地について。
5月1日に準決勝第2試合を観戦し、翌日2日にその開催都市の空港から帰国するとなると、フライトが直前まで決まらない。ゴールデン・ウィークという超混雑時期でもあるため、日欧間の往復フライトはできるだけ早く確定させたい。
このため、帰国は更にもう一日後の3日にした上で、その最終滞在地(帰国出発地)を早々に決めてほしいというものだった。
これについても了承し、ミュンヘンに決めた。5月2日の夜にバイエルン州立歌劇場で「アラベッラ」公演を見つけたことが決め手となった。


さあこれで、残す準決勝対戦カードが決まれば、旅行のすべてのスケジュールも固まる。
私は、決勝トーナメントの行方、準々決勝の試合結果を、固唾を飲んで見守った。