クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝への道

ヨーロッパ最高峰、というより世界最高峰のサッカー大会、UEFAチャンピオンズリーグ
欧州クラブ覇者の地位と名誉を賭け、その雌雄を決する最終決戦に臨む2チームを決める準決勝。
あまりにもスペシャルで魅力的なゲームを観られる千載一遇の好機が到来した。

ホーム・アンド・アウェーで行われるセカンド・レグのスケジュールは、4月30日と5月1日。
ちなみに、ベルリンのフェストターゲでワーグナーを鑑賞するのは、4月26日から28日まで。

「行けるじゃん・・・」
思わずガッツポーズ。

ただし、「あくまでも日程的には」というだけの話。
乗り越えなければならない課題がいくつかある。

最初の問題は、トーナメントのため、準々決勝が終わるまで対戦カードが決まらないということ。
で、対戦カードが決まらないということは、すなわち、行き先も、移動手段も、ホテルも、何も決まらないということだ。
これはなかなか、というより、かなり厄介である。

次の問題は、チケットの確保だ。
要するに「取れるのかよ?」ということである。

世界的な注目イベントである事に加え、どこのチーム、どこの開催地かも分からない中、プラチナチケットは、いつ、どのようにして売り出すのか?
それに、当然、勝ち進んだ両チームへの優先配分が大きく占めるだろうし、チームに優先配分された物は、当然、ファンクラブ会員やシーズンチケットホルダーに対して更に優先販売させていくことだろう。

一見さんに立ちはだかる関門。壁は相当厚そうだ。

「普通に定価で入手しよう」なんて考えは、はっきり言って甘いな。捨てた方が良さそうだ。
現地でダフ屋から買うという手もなくもないが、それはそれでリスクがありそう。

「もはや個人の力、すなわち自力手配では、如何ともし難い」
このような理解に到達するのに、それほど時間はかからなかった。

この際、ある程度高く付くことは覚悟しよう。仕方がない。これは、お財布の問題ではなく「価値」の問題だ。「価値」こそが私にとって最重要なのだ。
(ここらへんの私の思考回路については、我が親友Kくんがよーく知っている)

ということで、私は確実に手配してもらうことを優先し、旅行会社に依頼することにした。

海外のコンサートや音楽祭などの鑑賞ツアーを専門に企画する旅行会社が存在するのと同様に、サッカーなどのスポーツイベントを専門にし、ツアーや手配を手掛ける旅行会社というのが存在する。
そういう会社を探したかったら、市販されているサッカー専門雑誌のページをめくればいい。観戦ツアーの宣伝広告案内が掲載されている。
(今の時代なら、ネットで検索というのが一番手っ取り早いかもね。)

そうやって見つけたA社に、私はさっそく電話をかけ、問い合わせをした。

「あのー、すみません、チャンピオンズリーグの準決勝を観たいと思っているのですが、手配が可能でしょうか?」
「もちろんオーケーですよ」
「これまでチャンピオンズリーグの決勝とか準決勝の手配をした実績はありますか?」
「はい、何度もありますよ」
「手配は確実なのですか?」
「100%保証ではありませんが、ここ数年で催行出来なかったことはありません。」
「団体ツアーではなく、個人旅行にしたいのですが?」
「航空券+ホテル(試合日のみでも可)+観戦チケットの3点セットであれば、承ります。」
「日程や飛行機の便など、こちらの希望を考慮してくれますか?」
「もちろんです。相談していきましょう。」
「ちなみに、チャンピオンズリーグ準決勝チケットの金額、だいたいおいくらですか?」
「一言でいくらと申し上げられません。リクエストや予算次第ですし、対戦カードにもよります。カテゴリーにもよります。ただし、これまでの実績ベースで大雑把に言うと、だいたい4万円から8万円くらいですね。」

以上のやりとりの後、なんと、私は、即決してしまった。
「手配、お願いします!」

手堅い人、慎重な人だったら、いくつかの社に問い合わせ、比較検討するんだろうね。それが真っ当なんだろうね。
でも、オレって結構こういうの、即断即決しちゃうんだよなー。そういう性格なんです。

チャンピオンズリーグ準決勝のチケットが4万円から8万円くらいというのを、「高ぇ」と感じるか、それとも「まあこんなもんか」と感じるかは、人によるだろう。

ちなみに、この年に開催された2002年FIFAワールドカップ日韓大会。さいたまスタジアムで行われた準決勝のチケットの値段、おいくらだったと思う?

カテゴリー1で、500USドル(※)。当時のレートは不明だが、今なら約5万5千円。
これ、定価です。
(※ 私は国内販売網ではなく、FIFAの公式チケットセンター(全世界向け)から買ったので、円ではなくドルだった。)

これが今回はブローカー価格になるわけで、それを考慮すると、概ねこんなもんなんじゃないか、
少なくとも、私は「オーケー、それでいいや」と思った。

ただし、もちろん安いに越したことはない。8万だと、やっぱ高い(笑)。
このため、旅行会社に対するこちらからのリクエストとしては、「なるべく安いカテゴリーでプリーズ」と依頼した。