ミュンヘンは何が楽しみって、そりゃもちろん私が訪れる目的はオペラなんだけども、負けず劣らず楽しみなのは「ビール」だ!ミュンヘンはまさにビールの本場だ。地元の有名な醸造会社直営のビアレストランがいくつもあってオリジナルビールを競い合っている。味比べ、飲み比べが出来るのがうれしい。
ドイツのレストランで飲み物のメニューを開けると、ビールだけで色々な種類があることに気付く。日本なら「とりあえずビール」で済むが、ドイツではそうはいかない。(と言いつつ、以前に実験してみたら、ただ「ビール!」とだけ言っても、たいていお店のポピュラーな定番ビールがちゃんと出てきました。)
日本で名前が結構知られ、一般にも買うことが出来るレーベンブロイは、味がまろやかで日本人の口に合う。ごくごく飲めます。
もう一つ有名なのがホーフブロイ。王家の醸造という意味で、町の中心部にあるビアホールは観光名所になっている。もちろん客は観光客ばかりで、みんな記念写真を撮りながらビールを飲んでいるのが笑える。
私が特にお薦めするビールが南ドイツ特産の小麦ビールWeizenbierヴァイツェンビア。白濁で、Weissbierヴァイスビア、白ビールと言われている。味はフルーティで独特の香りがし、すっきりしていてなおかつ喉越しもしっかりある。
このヴァイスビアがうまいお薦めのビアレストランを二つ紹介しよう。二つとも聖霊教会近くにあって、何と道を挟んで真向かいだ。
一つはヴァイセス・ブロイハウス。ヴァイスビアをメインにしているだけあって、味が上品。ヴァイスビアを飲むのなら自信を持ってお薦めする。
もう一つはパウラーナー。もちろん本拠はミュンヘンなのだが、かなり積極的に店舗を拡大していて、ドイツの他都市でもレストランを見つけることが出来るし、更に他国でも看板を見かけることがある。ビールのおいしさは言わずもがな。
この二つ以外でも、アウグスツィナー、フランツィスカーナーなどはミュンヘンっ子に大人気。
(東京港区の神谷町に、フランツィスカーナーのライセンスにより同銘柄の輸入ビールを扱っているビアレストランがあって、サントリーホールの公演後、私はそこによく行きます。)
さて、もし本場ドイツビールを飲みたいと思ってミュンヘンに行くのなら、9月末から10月始めにかけて開かれるビール祭りオクトーバーフェストははずせない。
とにかく凄いぞ!体育館並に大きい特設テントが、各メーカーごとにドーン、ドーンと立ち並ぶ有様は壮観の一言。そのテント内でバンドの生音楽を聴きながら1リットルジョッキ片手に飲めや騒げやで大賑わい。テーブルのお隣さんとは言葉が通じなくても、乾杯の時はみんなで「プロージット!」(乾杯!)ってやるので途端に親近感沸いてお友達になる。ほんっっと楽しいよ!
このお祭り会場はビールテントの他にもミニ遊園地が併設されていて、大人も子供も遊べる。ビールを飲んでへべれけ気味になりながら乗るジェットコースターはかなりヤバイ!(笑)ゲロっとならないように気を付けましょう。
さあビール好きのみんな、ミュンヘンへ行こう!