クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

トゥーランドット

知らないオペラを見るとき、皆さんはどうしますか?
予習する?予習しない? 私は予習します。

ではどのように予習しますか?
私はまずCDなどを聴き、対訳やあらすじを読みつつ音楽を十分に聞き込んで物語をイメージし、その後に舞台や映像作品を見る。

 そうやってほとんどのオペラを自分の物にしてきたわけだが、トゥーランドットは音楽も知らずにストーリーも知らずに、いきなり鑑賞した数少ない作品であった。残念ながら生公演ではなくレーザーディスクだったが、今もなおトゥーランドットの映像としてはお奨め定番、目も眩むほどのぶっ飛び豪華な例のメト&ゼッフィレッリ盤である。

 結果として、ストーリーを知らずに鑑賞したのは良かった。オペラで、物語の展開に目が離せなくなり、はらはらどきどきしながら食い入るように見入ったのは後にも先にもこのトゥーランドットだけだ。

 3つの謎かけは私も一緒に真剣に考えた。(当然分からずに撃沈。はい、死刑決定~。ガクッ。)

 リューが自害したとき、私もびっくりして北京市民と一緒に「アーッ!」と叫んだ。

 カラフが自らの名前を告白した途端、お姫様が「名前が分かった!カラフよ、いざ公衆の前へ出でよ!」と話して立場が逆転したときは「うわ~、どうなるんだあ~?」と心臓ドキドキ。

 姫が「その名は『愛』!」と高らかに歌い上げたときは、「ひょえ~!そうきたか、すげえ!」とひっくり返ってしまった。感動の大団円に私はテレビに向かって拍手を送り続けたのであった。

 こんなにドキドキワクワクのオペラってなかなかないかも。音楽も面白いし、ストーリーも面白い。初心者に「お勧めのオペラを紹介して?」と聞かれたら、一押しのオペラだと思う。

 それにしても、だ。
 あの3つの謎かけ、難しすぎやしないか?

 特に第1問目だ。
 いきなり「暗い夜空に虹の幻が現れる」とくる。「全ての人が欲する物。毎夜生まれては明け方に消える物とは何?」これで「希望」って答えられるヤツ、いねーだろ。カラフは易々と答えているぞ。ありえねえ。
 「毎夜生まれて明け方に消える」と言えば、「夢」でしょう。「夢」と「希望」、似たような物だ。「夢」って答えたらハズレなのかなあ?「惜しいっ!けどハズレ。はい、死刑決定~。」・・悲しすぎる。

 何かの解説で読んだが、‘羃鬚にあたって挑戦者が持っている物、謎解きにあたって挑戦者が賭けた物、7覯未貌世蕕譴詈、というふうになっているとの由。ふ~ん、なーるほどー。