パールマン、ムローヴァ、ムター、ハーン、レーピン、ヴェンゲーロフ、ズッカーマン、ツィンマーマン、ファウスト、デュメイ、チョン・キョンファ、シャハム、ラクリン、カプソン、テツラフ、ギトリス・・・・
言うまでもなく、現役の世界トップヴァイオリニストたちだ。
綺羅星のごとく並んだこれらの名手、全員が今年日本にやってくる(あるいはやってきた)ということにお気づきであろうか。
これ、すごいと思いません?? ワシはすごいと思う。
上記以外にももちろんヴァイオリニストは沢山存在するが、誰もが認めるトップ奏者ということになると、もうあとはクレーメルくらいだろう。
そのクレーメルは昨年に来日した。ちょっとずれてしまった。惜しい(笑)。
いやはやそれにしても、ヴァイオリンが好きでヴァイオリンのリサイタルやコンチェルト公演を追っかけている人にとっては、卒倒しそうな怒濤の来日ラッシュである。あまり騒がれていないが、実は後世まで語られてもいいメモリアルな年かもしれない。
個人的に一番注目しているのが、チョン・キョンファ。
久々の来日公演である。しばらく演奏活動を中断していた。その間、教育活動を行なっていたとのことだが、昨年あたりから表舞台に復帰したらしい。
私がクラシックのレコードやCDを買い漁っていた10代から20代の頃、ヴァイオリン協奏曲では、ハイフェッツやオイストラフといった伝説の巨匠と並んで、彼女の録音盤を愛聴していた。特にシベリウスとメンデルスゾーンは不滅の名盤だと思う。
あれから20年以上経っているわけだから、年齢的には既に峠を越している。はたして「情熱のヴァイオリニスト」として世界を驚愕させたかつての輝きを再び我々に聞かせてくれるのか。興味津々だ。もし全盛期を彷彿させるような炎の演奏を聞かせてくれるのなら、私は感涙にむせぶことであろう。
ちょうど彼女と同時期に重なるように来日するのがヴェンゲーロフ。世代は異なるものの、境遇が似ている。そういう意味で聴き比べるのも面白そうだ。
両氏の公演チケットは既に購入済だが、最大の悩みは「仕事の都合ではたして行けるのか」ということ。現時点では不明。なんてこった。頼むよー、まったく。