前々日あたりが雪だったようで、ところどころに残っていた。
ただし、この日は晴れ。太陽の日差しが白い雪を一層輝かせてこの上なく美しい。長旅の疲れなどどこへやら、るんるんで旧市街をお散歩。ちゃんとおのぼりさんになって、教会の塔にも登り、市街を見渡した。山があり、湖があり、川がある古都チューリッヒ。あらためて美しい街であると感じる。川を泳ぐ白鳥も優雅で楽しげ。凍りつきそうな水が冷たそうだが、君たちは寒くないのかい?
オペラハウスにも立ち寄って予約したチケットを受け取った。
ご存じのとおりチューリッヒ歌劇場はロココ調の美しい装飾だけでなく、公演のラインナップ、指揮者、出演する歌手陣など大変豪華で、欧州の超一流歌劇場に全く引けを取らない。本日の公演は以下のとおり。
2008年12月13日 チューリッヒ歌劇場
ヴェルディ作曲 トロヴァトーレ
指揮 ミゲル・ゴメス・マルティネス
演出 ジャンカルロ・デル・モナコ
アンジェロ・ヴェッチア(ルーナ伯爵)、ジョアンナ・コズロウスカ(レオノーラ)、ルチアーナ・ディンティーノ(アズチェーナ)、マルセロ・アルヴァレス(マンリーコ)他
ネームヴァリューでいうと、M・アルヴァレス、次いでディンティーノというところだろうが、まさにその二人が傑出しており、拍手も格段に大きかった。そういう意味で分かりやすかった。私自身、アルヴァレスのマンリーコを聴きたかったので、大変満足。
演出はお馴染みのデル・モナコ。黒を基調にし、装置もモダンだが、作品の本質からやや離れた、ちょっと変な演出。
ルーナ伯爵は剣道の指南で、部下の合唱が防具を付けて打ち合い稽古の中で歌われる。最後のマンリーコも剣道の竹刀で取り囲まれて、やられて死んで終わり。ヘンでしょ??(笑)
ま、初日だからこんなものとし、良しとしよう。
翌日以降のレポも順次書いていきます。