クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/5/31 ドレスデン

古都ドレスデンの美しい景観を眺めるポイントはいくつかある。「ブリュールのテラス」という場所からの眺望は有名で、ガイドブックにもしっかり載っているが、新市街の方へ向かって橋を渡り、その川越しから望むのも趣がある。
 
そうやって反対側の川沿いに出ると、付近に「カナレット・ビュー」と呼ばれるスポットがある。
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カナレット。本名ベルナルド・ベッロット。
まるで写真のように正確に描く作品で有名な18世紀イタリアのヴェネチア景観画派カナレットの甥である。親戚らしく、作風は似ている。
彼は、当時ドレスデンを治めていたアウグスト2世に宮廷画家として招かれ、そしてこの街を描いた。そうした作品のいくつかは、ドレスデンが誇るアルテ・マイスター絵画館で見ることができるが、その代表的な作品の景観を描いたスポットが紹介されているのである。
 
ちょうどその場所には、額縁立てのモニュメントがあって、「ここですよ」と教えてくれる。枠だけになっていて、ちょうどその枠の中に見える景観を捉えれば、ベッロットの視点が分かる仕組みだ。
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わざわざ橋を渡ってやってくる観光客はあまりいないらしく、多くの人で賑わうブリュールのテラスに比べ、静かで落ち着いた佇まい。周りを見渡してみても、自転車を漕いだり、犬を連れてお散歩をしている地元の人たちばかり。