クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/1/10 マンハイム

前夜、無事にオペラ鑑賞をこなすことが出来てホッとしていたが、実は体調は決して改善していなかった。良くなる方向かなと思っていたら、逆に悪化した。この日は絶不調だった。
薬を飲んでも微熱は治まらず、寒気、倦怠感にずっと苛まれた。立ち上がるのも億劫で、フラフラだった。
 
この日、ハンブルクからマンハイムへの移動は飛行機だった。
マンハイムに空港があるのか、フライトがあるのかさえも分からなかったが、とりあえず調べてみたら、「ライン・ネッカー・エアー」というマイナー会社がハンブルクマンハイム間を結んでいることを発見した。
もし電車だったら4時間以上かかったので、体調が悪い自分にとっては結果的に良かった。
飛行機はまるでプライベートジェットのようなプロペラ小型機。定員は30人くらいだろうか。
 
午前10時、マンハイム到着。
マンハイム空港は、今まで私が利用してきたどの空港よりも小さい。
日本でいえば、さしずめ「調布飛行場」みたいな感じ。ロビーのあるターミナルは平屋建てで、なんだか「事務所」って感じ。飛行機からたった50メートルくらいの移動で空港の外に出てしまう。
 
午前10時半、ホテルにたどり着いた。
観光するつもりはない。
本当は観光したかったが、その元気がまったくない。
出来ることならそのままチェックインしたかったが、「午後2時からです」とあっさり断られてしまったため、仕方なく市内中心部のマルクト広場に向かう。
 
早めのランチで時間を潰そうと思い、レストランに入ったが、結局胃に入れた物は、そのお店のトイレにすべて御返却しました。ゲロゲロ。
 
正午、再びホテルへ。
レセプションの人に、「実は体調が悪いんです。部屋が出来上がるまでロビーで待ってますから、用意が出来たら声をかけてください。」と伝えた。
担当者は私の事態をしっかり考慮してくれたようで、そこからわずか15分で部屋の鍵を受け取ることができた。
 
とにかく寝る。ただただ寝る。
目が覚めたら、午後5時だった。
この日のイベント、マンハイム国立劇場でのオペラ「3つのオレンジへの恋」の開演は午後7時半から。出かけるのなら、そろそろ支度をしなければならない。
「行くべきか、止めるべきか・・」
身体は相変わらず重い。
だが、「何しにマンハイムに来たのか? 寝に来たわけじゃないぞ」と思い直し、必死に劇場に向かった。
 
しかし、まともに観劇できる状態ではなかった。
ほとんど居眠りしていたし、目が開いている時でも「観ているのではなく、眺めている」「聴いているのではなく、聴こえている」状態。
「ああ、ダメだこりゃ」。
 
途中休憩で鑑賞継続を断念。ホテルに戻った。
とにかく、この日はアウト。ま、仕方ないわな。
 
そういうことなので、鑑賞記事はパス。観てないようなもんだから、何も書けねえ。