指揮 アラン・ギルバート
素晴らしい演奏、素晴らしい音楽。本当に感動した。
だというのに、お客さんの入りが悪い。もったいない。
なんでかねえ・・。
オケの名前が浸透していないのかなあ。
旧:北ドイツ放送交響楽団と言えば分かりやすいのかなあ。
ひょっとして指揮者にも原因があるのかなあ。
ドイツのオケで、中堅の日系アメリカ人じゃあダメなのかねえ。
都響での堅実な音楽づくりで十分に周知されているかと思ったけど。
オケの皆さんも、本拠地エルプフィルハーモニーでは、どの公演もすべて売り切れで、満員の聴衆に慣れているだろうから、がっかりしてしまったのではないだろうか。
名門オケなのだ。プライドもあるだろうし。
こんなに良い演奏してくれたのに、申し訳ない。
まあ仕方がない。とにかく素晴らしい公演だった。聴衆は少なかったが、聴いた人は絶対に幸運だ。
オケの音、特に弦楽器の響きが厚くて芳醇。燃焼度も高い。情感もたっぷり。
彫りが深く、芸術的な魅力に満ちている。
そりゃそうだよな。
作曲家の故郷のオーケストラなんだから。
指揮者アルバートがこの上なく作品に共感し、誇張することなくストレートな表現に終始していたのも、名演となった要因の一つだ。
こういう演奏は、なかなか聴けないぜ。