2018年10月9日 ミラノ・スカラ座
指揮 アダム・フィッシャー
演出 スヴェン・エリック・ベヒトルフ
「なに?? バルセロナからたった一日でまたイタリアにとんぼ返りしたの?」
そうだよ。何か問題でも?
しかもスカラ座。イタリア・オペラの殿堂だからな。いちおう。
そのグレードとは、すなわち劇場の格であることに他ならない。
特に男性陣は、まさに歌の饗宴と呼ぶにふさわしい。
今やメーリは「最高のヴェルディを上演したかったら、メーリに頼るしかない」というほどの大活躍。本当に素晴らしい。
アブドラザコフも、立ち振舞が華やかでかっこいい。
ただ一つ、個人的な本音を言えば、指揮と演出はイタリアンでやってほしかった。
なぜアダム・フィッシャー? なぜスヴェン・エリック・ベヒトルフ?
いや、アダム・フィッシャーは、決して悪くない。名指揮者だ。
彼の堅実性は既に世界で認められていて、特にウィーンにおいて彼の存在感は顕著だ。国立歌劇場の膨大なレパートリーの一角を担っている。
そういう指揮者は、スカラ座で振る資格が十分にあるだろう。
だけど、何もヴェルディじゃなくてもいいんじゃないの?
エルナーニ振れるイタリア人指揮者いないの?
っていうか、音楽監督、何しとる。ここ出番じゃないのか?
演出も同様。
なんでドイツ人?
今回のプロダクション、正当なイタリアン様式の伝統に敬意を表したのか、基本オーソドックスだったけど、だったらイタリア人でいいんじゃないの?
まあ、外野の私が何を言っても始まらないんだけどね。
以上で10月の旅行記、終わり。
嗚呼ヴェルディ三昧の秋。