クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

大坂なおみフィーバーと国籍問題について

フィーバーって、ひょっとして死語? まだある?(笑)
すまん、オジサンなもので。
なんだったら、現象という言葉でもブームでもいい。
 
USオープンで優勝してから、日本で一躍時の人となり、周囲の加熱ぶりがすごい。
なぜすごいかというと、「日本人初!」の快挙を成し遂げたから。
でも、彼女は幼少の頃に渡米し、生活と仕事(テニス)の拠点が完全にアメリカで、日本語は片言。
今回東レ・パンパシのため来日・・じゃなくて帰国したけど、帰国じゃなくて「仕事の関係で母の母国にやって来た」という雰囲気を感じるのは私だけだろうか。
 
それなのに、周りは「バンザーイ!」一色。
 
本人はどう感じているのだろうか・・。
 
そりゃもちろん嬉しいだろう。
だが、本人はきっと薄々気づいているはずだ。
この熱烈歓迎ぶりは、決して「大坂なおみバンザーイ」じゃなくて、「ニッポンの大坂なおみバンザーイ」であることを・・。
 
日本人というのは、そういう民族だ。
それはオリンピックやワールドカップでの騒ぎぶりを見れば、よく分かる。
競技が好きなわけでも、選手個人を応援しているわけでもない。(一部のファンや支持者を除く)
大多数の一般ピーポーは、「ニッポン」が活躍すれば、「ニッポン」がメダルを取れば、それでいいのである。
 
現在二重国籍である大坂なおみ選手の国籍選択問題はそれなりに話題になっていて、「国籍なんて関係ないじゃないか」と話す人もいれば、「彼女がどこの国籍を選択しようと、ずっと応援する!」などと声高々にラブコールを送る人もいる。
 
だが、断言しよう。
そういう人はごく一部で、彼女がアメリカを選択した場合、大多数の日本人は彼女から離れていく。
 
救いなのは、周りがどうであろうと、大坂なおみ選手自身が「私は私」を貫いていること。
それでいいと思う。
それに、大多数ではないが、日本人であろうがどこの国の人であろうが一個人のテニスプレーヤーとして彼女を応援する、という人は、上に書いたとおり、いる。
そのファンたちに支えられれば、それでいいと思う。