クラシック、オペラの粋を極める!

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2018/3/26 K・F・フォークト リサイタル

先週は年度末ということで、連日忙しくて、鑑賞記が書けなかった。
といっても、仕事が忙しかったわけではない。
毎日毎日飲み会だったというわけ。送別会やら、一年間お疲れ様でした会やら。
かく言う私も人事異動の対象になったが、今度の勤務先は今までよりも更に都内に近くなって、コンサートに行き易くなった。ええこっちゃ。
 
 
2018年3月26日   東京・春・音楽祭歌曲シリーズ
 クラウス・フロリアン・フォークト リサイタル  東京文化会館小ホール
クラウス・フロリアン・フォークト(テノール)、ルパート・バーレイ(ピアノ)
ハイドン 歌曲
ブラームス  歌曲
R・シュトラウス  歌曲
 
 
今後に予定されているコンサート形式上演「ローエングリン」に行く人も多いと思うが、私はパスした。
彼のローエングリンはもう既に2回聴いているからね。
それに対してリサイタルは初めて。楽しみにしていた公演だ。
 
最初のハイドン。軽い。
音楽も軽いし、フォークトの歌い方も軽い。
もともとフォークトは、ワーグナーを得意としながらも重厚さとは一線を画した清らかで澄んだ歌唱スタイルなのに、更に輪を掛けて、まるで鼻歌でも歌っているかのような軽やかさ。
別に悪くないが、なんだか喉のウォームアップみたいで、うまくかわされた感じがしなくもない。
 
しかしフォークトの本領はプログラムが進むに連れて、どんどんと発揮されていく。
ブラームスはしっとりとした陰影が印象的だし、マーラーシュトラウスでは、旋律の転調の妙に合わせた器楽的な歌唱が素晴らしかった。
 
それにしても、フォークトはカッコイイのう。
この日の会場も女性ファンが多く詰めかけている。みんな、うっとりしながらステージを見つめている。
私の目の前の席には、TV等でご活躍されている女性ジャーナリストE氏が座っていたが、カーテンコールの時なんか、もう手を高々と掲げての大拍手だもんな。
 
アーティストは、綺麗だったりカッコよかったりに越したことはない。
音楽的にも素晴らしくて、なおかつ容姿も最高なら、そりゃやっぱりあんた、惹かれちゃうでしょうなあ。