クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

フランス語って面白い

フランス語って不思議。フランス語って難解。
でも、響きに独特の香りがあって、私は好き。習ったことがないので全く理解できないけど、でもなんか好き。
 
パリの地下鉄メトロや高速郊外鉄道RERに乗ると、すべての路線ではないが、次の停車駅名を知らせるアナウンスが流れることがある。
そんな時、路線図などで表記されている駅名の綴りを見ながら、それが実際どのように発音されるのかを興味津々でチェックする。「え?そう読むの??」と驚き、「面白ぇ~」とニヤける。
 
特徴は、単語の中に発音されない文字がたくさん含まれていること。なので単純にローマ字読みしても、全然通じない。
それから、母音で始まる単語が、その前の単語の最後の音を引きずってつなげてしまうこと。
うまく説明できないので、具体的に見てみましょう。
 
パリから北方面へ向かう玄関駅、北駅「Gare du Nord
そのまんま読んだら、「ガレ(ガール)・ドゥ・ノルド」
でもそれじゃ、現地人には通じない。
現地人は何と発音するかと言うと、「ガッ・ドゥ・ノ」
 
同じく空港を結ぶRERのB線にある停車駅「Aulnay-sous-Bois
そのまんま読んだら、「アウルナイ・ソウス・ボイス」
現地人は「オネイ・ス・ボワ」と発音。
 
旅行者として最低限覚えておきたい基本中の基本単語「さようなら」は「Au revoir
ガイドブックにはよく「オ・ルヴォワール」と書いてあるが、それよりも「ア・ヴァ」の方がきっと通じるだろう。
 
有名なシャンゼリゼ通り。だれでも知っているからみんな普通に「シャンゼリゼ」と言うが、スペルは「Champs-Élysées
これ、結構無茶じゃね?
 
美術を意味する単語「Beaux-Arts
読める? 「ビュー・アーツ」?
ブー。
正解は「ボザール」
Champs-ÉlyséesBeaux-Artsも、ハイフンで前後が区切られているのに、あとの母音がハイフンの前のsやxを引っ張り、つなげて発音しているのである。
 
今回私がオルレアンに行った際に乗り換えた途中駅「LesAubrais」もそう。
普通に読んだら「レス・アウブライス
これが「ルゾーブレ」になってしまう不思議。
 
オペラ劇場などに行くと、そこにプログラムを売っている販売員がいて、なぜかフランスでは「プログラムはいかがですか~!!」と大声を張り上げるのが常なのだが、その際決して「プログラム」と発音しない。
Programmeの「r」はフランス語ではラリルレロと発音せず、口の中でガラガラと鳴らし飛ばすため、売り子さんは「ポーガーム!」と言っているようにしか聞こえない。
 
最後に、クラシック音楽が好きな皆さんに問題。
Vieuxtemps
この単語、分かりますか?
 
答えはフランスで活躍したベルギー出身のヴァイオリニスト兼作曲家ヴュータン。ヴァイオリン協奏曲やヴァイオリンソナタが有名。
 
知らなきゃ読めねえっつうの。