「もうウィーンは観光し尽くしちゃって、行くとこがないんだよな・・」
なんて日ごろ偉そうにほざいている私であるが、実際はそんなこたぁないのである。探せばあるもんなのである。
この日まず訪れたのが、「タイムトラベル(マジック・ウィーン・ヒストリーツアー)」という体験型のアトラクション。
その名のとおり、映像や人形劇など、いくつかのコースを巡りながらウィーンの歴史を遡って辿り、それを体験するというものだ。中でも、立体眼鏡着用の3D映像だけじゃない、風の感覚や皮膚感覚までも加えたヴァーチャル5Dコースターが売り。
多言語に対応したイヤホンガイド付きで、もちろん日本語OK。中世ハプスブルクから、戦火にまみれた世界大戦に至るまで、ウィーンが辿ってきた歩みを体験できる約50分のツアー。
これ、なかなか面白い!
特に5Dコースターは、迫力があり、スリルがあり、人形劇なんか省略してこのまんま50分間続けてほしいくらい。ウィーンに行ったら超お薦め!
次に、イリュージョン・ミュージアム。
名前から想像するに、こちらも不思議な仮想空間を体験できそうな面白博物館っぽい。入り口では、なんと入場制限を行っていて、多くの観光客が列をなしているではないか。
これは期待できる!?
と思ったのだが・・・。
まあ、なんつうか、その、あれだ。
皆さんも、「AとBは見た感じAの方が長そうに見えるけど、ほーら、実際は同じ長さ!」みたいな目の錯覚を利用した絵や図、見たことあるでしょう。
あれね、あれ。
それ知ってる。新しくない。別に。期待外れ。お薦めしません(笑)。
タイムトラベルも、イリュージョン・ミュージアムも、コールマルクト界隈にある。このため、その後は同じく界隈にある王室御用達の高級店デーメルに立ち寄り、お土産用のチョコレートを物色しつつ、カフェで休憩しようと思っていた。
が・・・。
デーメル、ものすごい人だかり!たかがお茶してケーキをいただくのに、相当待たなければならない。
別に、そこまでして過ごしたいとは思いません。おみやげチョコだけ買って、とっとと退散。
そう言えば、ザッハーのカフェなんかもっとすごくて、入るのに長蛇の列が出来ている。
なんつうか、要するにみんな名物ザッハートルテ食べて「ウィーンに来たぜ!」という思い出を作りたいんだね。「香川に行ったらうどん食うべぇ」みたいな(笑)。気持ちは分からんでもないが。
ただ単にザッハートルテを食べたいのなら、ザルツやインスブルックの方がすいていてお薦めだけど・・・そういう問題じゃないか。