クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2017/7/21 ミュンヘン

私のIT顧問で、なにかと助言してくれる(押し付けてくる?)K くんが、今度は海外モバイルデータ通信用プリペイドSIMカードを買えと言ってきた。
スマホやコンピュータ関連の知識と最新情報入手において、私なんか足元にも及ばない彼の言うことは、まあまず間違いないと言っていい。強く薦めてきたということは、きっとそれだけ便利なのだろう。
 
だが、いつもそうだが、私の最初の返事は決まってこうだ。
「いらね。」
私は何を隠そう現状満足派だ。今の状態でいい。現状に何の不満もないのに、新たな物は不要なのである。金がかかるのなら、なおさらなのである。
 
例えば今回のSIMカード。あたしゃ別に常にスマホをいじってないと気が済まない人間ではない。ネット通信はホテルの無料Wi-Fiで十分。観光中は観光に専念するし、移動中や食事中は本でも読む。
なので結論。
「いらね」。
 
Kくんは引き下がらない。
「あーた、なにをおっしゃいますか。移動中にふと調べたくなることあるでしょう。暇な時ネットを見たくなるでしょう。海外なら、今どこにいるかGPS機能があった方がいいでしょう。私がこれまで推薦した物は、結果的にすべて役に立っているでしょう。」
 
ハイハイそう。そうなのだ、確かにそうなのだが・・・。
で、結局私は彼に従う。屈するという言い方が正しい。いつもそう。そして内心「余計だなあ」と思いながら、しぶしぶ金を出す。そして最後は彼の言うとおり「なるほど、こりゃ便利だわい!」と納得する。毎度これの繰り返しだ。
 
ということで、欧州のほとんどをカバーする3か月間最大3GBのSIMカードをAmazonで約2600円でゲット。もちろん、Kくんが色々な物と比較精査しながら探し出し、推薦してきた商品だ。
 
7月21日早朝、フランクフルトに到着した。飛行機がランディングし、ゆっくりとゲートに向かっている間、スマホを起動してみた。電波をキャッチしたのは、あっという間だった。すぐにメール受信があったことを知らせるポップが現れた。事前に私がやったのはSIMフリースマホにカードを挿入しただけ。何の手続きもなし。
 
「うわっ、つながったぁ!! すっげぇえ!」
さっそくKくんにLINE。入国審査の長蛇の列を待つ間にもLINE。うーん、こりゃすごい。
「ほらあ。感謝してして!」
Kくんの誇らしげな顔が目に浮かぶ。
「これで、バスで反対方向に行ってもOK」
いやいや、そういう問題じゃなかろうが・・。
 
乗り継ぎでミュンヘン空港に午前9時に到着。ホテルで荷物を預け、観光をスタートしたのが午後10時。もちろんモバイルで常時ネットにつながっているスマホを片手に。
天気、晴れ。日中の最高気温は27度くらいか。やや暑いが、日本に比べりゃ段違いの快適さだ。
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この日の観光は、最初にシャック・ギャラリー。近代美術館の名として有名なレンバッハなど19世紀ドイツ画家の作品の数々が収められている。そのレンバッハによる古典絵画巨匠の模写作品が、まるで本物のようなインパクトで迫ってきた。
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次に、シャック・ギャラリーのすぐ隣にあるバイエルン州立博物館。
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英国庭園内を流れる小川の急流を利用したサーフスポットが近くにあり、サーファーの妙技を多くの見物人が眺めていた。海が近くにない南ドイツで、ここはサーファーにとって貴重な場所かもしれない。
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天気が良かったので、旧市庁舎のタワーにお登り。逆光だったが、はるか南方にアルプスの絶景が望めた。
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