クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

プリント@ホーム

ミラノ・スカラ座のチケットが変わった。メール添付で送られてくる電子データチケットを自宅でプリントアウトする方式が受取選択可能になったのだ。
 
従前はチケットが国際郵便で送られてきた。それはそれで別に悪くはない。
だが、以前に届くべきチケットが届かず、現地のチケットオフィスで事情を説明して再発行してもらったことがある。郵送にはそういうリスクがある。
更には、メール添付発送方式は送料が無料だということ。これは大きなメリット。なので、受取側にこの選択権があるのはとてもありがたいことだ。
 
今や海外では「プリント@ホーム」方式はとても広く浸透。メト、バイエルンパリ・オペラ座などのメジャー劇場から中小団体まで、もちろんオーケストラ公演でも、幅広く採用されていると言っていい。あのバイロイトだって。
ウィーン国立歌劇場やロイヤル・オペラ・ハウス、ザルツブルク音楽祭などはまだだが、いずれそうなるのではないか。時代の流れには逆らえないと思う。
 
翻って、日本。
海外公演のチケットを入手したことがない方々にとっては馴染みがなく、そもそもよく分からないことだろう。主催者からチケットが送られてきたり、ぴあのようなチケット会社のカウンターやコンビニから受け取る方式は、日本人にとっては常識だ。だが、そこには必ず手間があり、余分な送料や発券手数料が発生していることを忘れてはならない。
 
海外で主流になりつつあるこの方式が、どうして日本で行われないのか、とても不思議である。何か法律的な規制でもあるのであろうか。
(東京・春・音楽祭公演でQRコードによる電子チケット方式を採用しているのが、ごく一部の例外と言っていいだろう。)
 
確かに、自宅でプリントアウトするチケットは、薄っぺらいA4の紙。趣はまったくない。決して安くないチケット料金を払い、持参し提示することで会場への入場が認められるチケットは、いわば祝宴の招待状のようなもの。そう考えると、ちゃんと主催者側が印刷した厚紙の方が体裁がいいかもしれない。
それが真相なのかどうかは、まったく不明だが・・・。