正午、ほぼ順調にダルムシュタットに到着。
ガイドブックによると、街は第二次世界大戦の空襲によって甚大な被害を受け、ほとんどの建物は戦後に建て直されたものだという。だが市街を散策してみると、かつての公国を偲ばせるような景観がしっかりと残されている。いかにもドイツらしい建物。
ということは、市民は再建にあたり、近代的な街並みよりも歴史を感じさせる風情を選択したということだろう。素晴らしい。
天気は良く、日差しが強くて暑い。おそらく気温は27度くらいあろう。歩いていると、汗ばむ。
一週間前に旅行をスタートさせた時は、最高気温15度、最低気温5度の世界だった。5月に入ってドイツも一気に夏に向かい出したようだ。
州立劇場は、街の中心部からやや南、市民がのんびりとひなたぼっこしてくつろぐ公園内の一角にある。比較的新しい建物で、立派。とても人口約15万人の都市の劇場とは思えない。
ダルムシュタットで最も有名な観光スポットは郊外にある芸術家村、通称「マチルダの丘」だとされる。私もそこを訪れたかったし、本当は翌日午前中に行く計画を立てたのだが、ストの予期せぬ影響に巻き込まれないように朝早く離れることを決め、諦めた。残念だが、次回の楽しみとしよう。
次回があるのかどうかはまったくわからんが。