クラシック、オペラの粋を極める!

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指揮者のお仕事

 昨日夜、私は浦和レッズ鹿島アントラーズ戦のBS放送中継を見ていた。レッズにとって、あるいはレッズファンにとって、鹿島は最大の天敵だ。これまでに何度も煮え湯を飲まされた憎きチームである。どの試合であってもレッズが負けるのは胸くそ悪いが、鹿島に負けることだけは許せない。
 Jリーグ20周年の記念マッチという大事な試合でいきなり鹿島に先制点を許した瞬間、私は腹立たしさのあまり、思わずチャンネルチェンジしてしまった。一時的な感情によるものであり、またすぐにチャンネルは元に戻そうと思っていたのだが・・・。

 たまたまチャンネルを変えた番組に、なぜか指揮者飯森範親氏が出演していた。各界の著名人が職業に関わるぶっちゃけトークを行い、それに対して芸能人が突っ込みを入れるというバラエティ番組である。ご覧になった方、いらっしゃいますか?

そこで飯森範親氏は指揮者のお仕事にまつわる裏話を披露していた。
例えば・・・
仕事道具である指揮棒の値段は安くて、道具費用などないに等しい。(飯森氏の指揮棒の値段は4,500円だって。まあでもそんなもんだろ)
指揮者になれるかどうかは、6歳までに決まる。(絶対音感がその年令までに備わるため)
指揮者は自ら音を出さないので、楽団員に気持ちよく演奏してもらわなければならず、このため気配りが一番大事。(業界では「気配りの飯森」と言われていると自ら語っていた。ほんまかいな。)
指揮者はモテるのでは?と言われれば、まあ確かにモテる。ただし、指揮者と楽団員がいい関係(恋愛関係)に発展することは「絶対に」ない。(ほんまかいな)

 最後に、出演していた芸能人から「ぶっちゃけ収入はどれくらい?」と突っ込まれた飯森氏。「他の人はだれも答えていないじゃないですかぁ!?」とうろたえつつも、ちゃんと暴露してしまった正直な飯森氏。その答えがなかなか驚きだった。
 氏によると、駆け出しで600万から700万、もう少しキャリアを積むと2千万から3千万・・・飯森氏はさらにその3、4倍・・・・。

「そ ん な に 貰 っ て い る の か ! ? ! ?」

駆け出しで6、7百万って・・・いきなりそんなに貰えるのかよ?
著名な指揮者、世界的な一流指揮者ならいざ知らず、国内レベルの指揮者でも数千万円プレーヤーというわけか!?
オーケストラ団員の給与なんて、ホント気の毒になるくらいの収入らしいぞ!それなのに!

眩いくらいの高額年俸は一流芸能人やプロスポーツ選手だけの特権かと思っていたが、指揮者もそうだったのねー。
 まあ、確かに指揮者って人並み外れた凄い才能を有しているわけだから、別に悪いとは思わん。でもなあ、駆け出しで6、7百万って・・・オレがそこに到達するまでいったい何年かかったと思っているんだ!?


はっと思い出して慌ててチャンネルをレッズ戦に戻した。
バラエティ番組に見入ってしまった時間は15分くらい。
なんと、その間にレッズは2点入れて逆転していた・・・。興奮の逆転劇を見事に見逃してしまった・・・。