なるべくなら選り好みせず、決め付けをせず、先入観に惑わされず、人の意見に左右されず、心をニュートラルにして良い点を見出だせるようにしながら鑑賞したいものだ。
だが、あたしゃそんなに人間がデキちゃいない。いいじゃないか、所詮は無責任なシロウト愛好家だしな。「嫌いなものは嫌い」で何が悪い。
だからこの際はっきり言ってしまおう。「私はマゼールが嫌い(笑)。」
何が嫌いかって?説明してやろう。
まず、顔が嫌い(笑)。
オマエそりゃないだろうって? ま、確かにそうだ。音楽家だもんな。音楽で評価しないと。
それなのに。
と迫ってくる。怖っ。何を聴いてもマゼール。それが嫌い(笑)。
音楽で一番のプライオリティは、作品そのものだと思う。何度か記事に書いたことがあるが、私は「いい演奏だったね」ではなく、「改めて、本当にいい曲だね!」という感想を抱くことが出来た時、その演奏家を最大限に称える。その意味において、指揮者の独善が全面にしゃしゃり出るマゼールの音楽は、残念ながら相容れることが出来ないのだ。
でもね。あたしゃ人間がデキておる。(あら??)
たかがその指揮者のレパートリーのたった何曲かを聞いただけで、全面否定することを潔しとしない。
だから、聴きに行ってくる。今宵のN響への客演コンサートを。
果たして吉と出るか凶と出るか・・・。結果は概ね見えているが(笑)。とりあえず報告を待たれよ。