この間のイタリア旅行から2か月が経とうとしている。早いもんだ。
実は、旅行している最中に気になったことがあった。旅行記で書こうと思っていて結局書けなかったので、やや今更ではあるが、ちょっとご紹介したい。
以下の2点については、特にイタリアにおいて顕著な事例だと思う。ただし、イタリアに限ったことなのか、それともヨーロッパ全体でもありがちなことなのかはよく分からない。何度もヨーロッパに出掛けているが、これまであまり意識して来なかったことなので。
ちょっとした事なのだが、なんか気になる。文化の違いと言えばただそれだけの事なのだが・・・。この記事をお読みのイタリア人、是非説明してくれ。(そんな奴いねえか・・)
1 レストランでのお会計(支払い)の際のこと。
あっちでは、テーブル(あるいはお客さん)ごとに担当給仕が概ね決まっていて、注文にしてもお会計の依頼にしても‘だれかれかまわず’というわけにいかないのは、いわば常識。お会計したい人間が直接レジに赴いて支払いを済ませるという日本方式は超スグレモノだと思うのだが、それを求めても文化の違いなので仕方がない。「気になった」というのはそのことではない。
私が「なぜ??」と首を傾げてしまうのは、次の点だ。
ちゃんと自分の担当給仕を捕まえて、「すみません、お会計お願いします。」と頼んだとしよう。担当者は「はいよ。了解。」と承知してくれる。
ところが、だ。すぐに伝票を持ってきてくれるかというと、さにあらず。
〆(しめ)の計算作業に時間がかかっているのならまだいいのだが、そうではない。その担当者はこちらの依頼を受けた後も涼しい顔して、他のテーブルの注文を取ったり、食器を片づけたり、料理を運んだり、といった仕事をしばし続ける。つまりわざと後回しにするのだ。この間、約数分。少なくとも5分は確実に待たされる。下手すると10分。
「ゆとりを持とう」と言われてしまえばそれまでだが、とっとと支払いを済ませて店を出たい人間からすると、この時間はイライラの原因となる。例えば、飲み物の追加注文をしたりすると、すぐに対応してくれるので、これは明らかに「お会計の仕事は後回し」という暗黙のルールになっているのは間違いない。
なぜ??? 教えてくれ、イタリア人。
2 お釣りのこと。
なぜか、お釣りに小銭が混じるのだ。
例をあげよう。(判りやすいように、日本円で説明します。)
900円の買い物で千円を渡すとする。この時、結構な確率でお釣りに10円玉が混ざる。50円+10円5枚とか、10×10枚とか。
なぜ100円1枚出さない??
イタリア人にとって、小銭というのはどういう価値の物なのだろう?
小銭で返してくる時、「店にとって小銭は持っていても仕方がない不要の物だから、少しでもお客に突き返しちゃえ。」というあくどい気持ちからなのか、それとも「小銭は色々と便利ですよ。持っていた方がいいですよ。だから、ほら、小銭にして差し上げますよ。」という親切心なのか。どっちなのだ??
類似のことがある。
850円の買い物の場合、多くの日本人は1,050円を渡し、お釣りを200円もらおうとする。だが、連中は渡した50円を「多いよ」と言って受け取らずに返し、その上でお釣りとして150円を返そうとする。その際、隙あらば小銭が混ざってくるのは上に書いたとおり。
なぜ??? 教えてくれ、イタリア人。
・・・つまらんことでスマン。