クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2012/4/30 シュトゥットガルト

 旅行計画段階で楽しみにしていたシュトゥットガルト。ここで、この時期ならではの催し物が行われている。ドイツ語で「フリューリング・フェスト」、要するに「春祭り」ということだそう。4月下旬から約3週間、開催場所は市中心部から4キロくらい離れたネッカー川沿いのカンシュタットというところ。
 なお、ここカンシュタットでは、秋にも収穫祭(フォルクスフェスト)が同様に開かれている。シュトゥットガルターはお祭り好きなんですね(笑)。
 
 ドイツのお祭りでは、9月下旬から10月中旬にかけて開催されるミュンヘンのオクトーバフェスト・ビール祭りがあまりにも有名。それに比べるとシュトゥットガルトの春と秋の祭りは、日本ではほとんど全く知られていないが、ドイツ国内では負けず劣らず有名とのこと。そして、何よりも、ミュンヘンと同様に会場ではビアホール特設テントが立ち並び、1リットルの特大ジョッキでビールが飲めるのである。これはもう、ビール好きの私としては行かないわけにはいかぬではないか! ウヒヒ。
 
 フランクフルトから特急電車ICEで約1時間半、午前10時半にシュトゥットガルトに到着すると、天気は見事な晴れ。っていうか、暑い! 半袖でオーケー。夏だなこりゃ。ビールもさぞかし美味いぞ、ウヒヒ。
 
 とりあえず、まずはシュトゥットガルト歌劇場に行って、夜のオペラのチケットを受け取りつつ、軽く市内を散策。天気がいいこともあって、中心部は人で溢れ、カフェのテラスでは午前から早くもビールを飲んでゴキゲンな連中が席を占拠していた。お祭り開催中だからかもしれないが、「あなたたち、今日って普通の平日でしょ?? お仕事しなくていいの?? 」と思わず詮索したくなる。
 しかし考えてみれば、バカンスを最優先し、たくさんある年次休暇を完全消化するドイツ人のこと。余計なお世話ってところだろう。
 
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 道すがら、ドイツの伝統的な民族衣装を着て、ウキウキと楽しそうに歩いている若い兄ちゃんネエちゃんたちを数多く発見。彼らはこれから彼氏彼女や仲間と連れ立ってお祭り会場に向かうのだ。おう、こうしちゃおれん、あっしも行きますぜ。
 
 会場のカンシュタットには郊外鉄道Sバーンでも地下鉄Uバーンでも、どちらを使っても行けます。Uバーンの方が停留所が多いので、時間がかかる。Sバーンで約5分、Uバーンで約15分。
 会場に到着すると、そこは、一大遊園地。すべて遊戯施設が期間限定の特設である。子供向けのアトラクションも多く、なので家族連れも多い。
 
 で、ビールを飲みたい大人や若者は、屋台やパラソルの下で飲むのも良し、体育館のような特大テントのビアホールに入るのも良し。
 
 私もさっそくビアホールに入ってみると、平日の昼間ということもあってか、それほど混んではいなかった。これがミュンヘンだと、テントに入るために列をなして並んだ挙句、ぎゅうぎゅう詰めのベンチに押し込まれることがしばしばだが、とりあえずここでは端っこで雰囲気を味わうだけの一見さんも許されそうで、良かった。
 
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 では、私めもいただきます。「アイン・マース、ビッテ!」(『マース』というのが1リットルジョッキのこと) 値段は正確には忘れてしまったが、確か6.5ユーロくらい(約750円)だったと思う。
 
 それが、これだ!!! ジャーン!
 
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 ミュンヘンもそうだったが、ここでも、テーブルの誰かがビールを注文すると、見知らぬ人同士であっても同じテーブル内で「かんぱ~い!」とやってくれる。楽しいっすね。
 
 ビアホールには必ずステージがあってバンドが音楽を奏で、飲んで出来上がった奴らは、ベンチの上に立ち上がって、みんなで腰を振り振り、完全にディスコ状態。日本でこんなことをすると、「おいおい、静かにしろよ、周囲の迷惑だろ!」とケチを付けられるが、ここではお構いなし。完全に無礼講。さあ、みんなで飲んで、酔っ払って、歌って、踊って、騒ごう!
 
 夜にオペラがあるので、あまり飲み過ぎてはいけないと思いつつ、おかわりして、フラフラになってビアホールを退散。酔っ払った勢いで、せっかくだからと、50メートルくらいまでせり上がってぐるぐる回るブランコ乗車に挑戦!
 
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 もっと怖いかと思ったけど、そうでもなかったな。お祭り会場を高い所から見下ろすことが出来て、面白かった。すぐ近くに、地元プロサッカーチームの本拠スタジアムが見えた。来週、観戦するために、再びここに来るんだなあ・・。
 
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 午後3時にホテルに戻った。仮眠、どころか爆睡してしまった(笑)