クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2011/8/13 ミュンヘン

 今回、東京-ヨーロッパ間のフライトとして、初めてルフトハンザ・ドイツ航空を利用した。この飛行機であれば、フランクフルト経由にしてそこで乗り換えてその日のうちにザルツに入ることも可能だった。だが、あえてミュンヘン直行便を選択し、そこで一泊した。フランクフルトでの乗り継ぎが面倒くさかったのと、ミュンヘンに滞在すればそこに楽しみが存在することが理由です。楽しみとは、もちろん「ビール」と「ソーセージ」。他に何があるっていうんだい?(笑)
 
 フラウエン教会のふもとにあるニュルンベルガーソーセージ専門店「グレックル」の炭火焼ソーセージが最高絶品であることは以前の記事に書いたことがある。本場ニュルンベルクに負けず劣らず、いや、本場以上かも、というくらいの香ばしさ。その店に行く楽しみは、バイエルン州立歌劇場でオペラを観るのと同じくらいと言ってもいい。(ホントだってば)
 
 午後7時、ホテルで荷物をおろすと、長旅の疲れなにするものぞ、一息も入れずにグレックルに直行。さっそく焼きたてのソーセージをヴァイスビア白ビール)と一緒に胃に流しこむ。
「ウメ~」。
思わず顔がにやけてしまう。やっぱりミュンヘン泊にして大正解!続いてビアレストラン「パウラーナー」ではしごビールし、いい気分、至福の千鳥足で市内を散歩した。(午後8時でも明るいんですよ)
 
 酔っ払って知らず知らずであっても、なぜか足はちゃんとバイエルン州立歌劇場ナツィオナルテアターに向かってしまう。今は夏休みの真っ最中で、劇場はもちろんカルテンビューロー(チケットセンター)も閉まっていたが、劇場正面ファザードを眺めながら、いよいよ来月に迫った来日公演の無事の日本到着を祈願した。
 
 劇場建物の脇の壁には来シーズンの予告などのポスターが掲示されているが、その中に日本公演用のものを発見。
 
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感慨深げに眺めていたら、ちょうど4人グループの日本人観光客が私の脇を通り、そのポスターに気が付いて足を止めた。
「ねえねえ!東京、横浜って書いてあるよ!」
「日本ツアーって書いてある。へえー、日本にくるんだぁ。」
「あ、本当だ。で、何やるの??」
「さあ・・・。わかんないね。オペラ?バレエ?」
「ま、いっか・・」
 
オペラに興味がない一般観光客なんて、ま、こんなものだろう。許す。
 
 それよりも、私は別の意味で心配してしまう。バイエルン州立歌劇場はミュンヘンの誇りであり財産だ。このポスターを見つけた現地人からクレームがつかないだろうか・・・。「危ないんじゃないか」「無理して行く必要はないんじゃないか」「やめとけば・・」
 
 困難を乗り越えて来日を敢行しようとする劇場側に改めて感謝を申し上げます。楽しみにしていますので、どうぞおいでください。お待ちしています。
 
 ところで、J・カウフマンはやっぱりダメなの??(笑)