クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2011/7/24 京響

2011年7月24日 京都市交響楽団  京都コンサートホール
指揮  大野和士
手嶋眞佐子(メゾソプラノ
合唱  京響市民合唱団、京都市少年合唱団
マーラー  交響曲第3番
 
 
 京都に行ってきました。日帰りで。大野さんのマーラーを聴くために。
 でも、せっかく京都に行って音楽だけ聴いて帰ってくるのはもったいないと思い、観光をしようと埼玉を早朝に出発しました。金閣寺龍安寺仁和寺といった世界遺産の寺社仏閣巡り。なかなか楽しかったです。
 日本が誇る国際観光都市、京都。原発の影響で、多くの外国人観光客の足が遠のいたとおもいきや、行ってみた所はどこも外国人だらけでした。もちろん、これでも相当減ったのでしょう。でも、なんとなく「ああ、良かったな」と思いました。皆さんに「ようこそ日本へ」と心の中で挨拶しました。
 
 午後2時半開演の公演は、完売御礼でした。発売当日に売り切れたそうです。大野さんの人気、すごいですね。この日は、私のように関西以外から馳せ参じた人も多かったのではないでしょうか。会場には音楽誌でお馴染みの評論家さんもチラホラお見えでした。
 
 演奏は実に素晴らしかったです。京響は120%でなく、80%でなく、100%の実力を披露してくれました。マーラー特有の木管オーボエクラリネット)のベルアップの際、結構力が入って音が硬くなることが多いのに、この日の京響木管群は音質を変えずに音の向きと量だけを変えるという高等テクニックをさりげなく披露していました。やりますね!
 肩の力がうまい具合に抜けた力みのない演奏は、弦楽器も金管も同様。ということは、大野さんのワンポイント指示によるものなのかな?
 その大野さんの指揮は、いつものとおり、決して自我陶酔に溺れることなく、理路整然とした進行管理で、しなやかに、そしてここぞというところではエネルギッシュにマーラーを構築しました。この長大な曲を、なんと暗譜です。新作や、なかなか上演されない珍しい演目の蘇生に常に意欲を燃やしている大野さん、忙しい中いったいいつ勉強して頭に叩き込んでいるのでしょうか。本当に感心です。
 
 終わった直後のフライング気味の拍手については、まあ褒めたものではありませんが、どこでも起こることなので仕方がありません。それに、思わず真っ先に拍手をしてしまったという気持ちもわからないでもありません。許してあげましょう(笑)。
 
 
 
 ・・・ところで、なんで今日は「です・ます調」なんだ??