指揮 エリアフ・インバル
ブラッハ・マルキン(ヴァイオリン)
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番
特にブルックナー。普段なかなか演奏機会のない曲で、百戦錬磨のプロ軍団でも曲を手中に収めるのは大変だったと思うのだが、あたかも既に何度も演奏しているかのような小慣れた印象を受けた。相当練習をしたのであろうか?もっともそんなことを質問したら、「プロですから、あれくらい当然ですよ」と言われてしまいそうだ。
インバルがあちこちで色々な仕掛けを放っていたが、都響の反応はすこぶる良かった。カーブでもストレートでもチェンジアップでも対応してポンポンと打ち返すような万能バッターのようだった。改めて、インバルと都響の組み合わせはいいなと再認識した。
最初のプログラム、ブラッハ・マルキンのソロも良かった。テクニックが揺るぎなかったので、安心して聴けた。プロコの曲自体が彼女に合う。選曲が良かった。