クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2011/4/23 神奈川フィル

2011年4月23日  神奈川フィルハーモニー管弦楽団   横浜みなとみらいホール
指揮  金聖響
マーラー  交響曲第7番 夜の歌
 
 
 サイタマ県民のオイラにとっては、神奈川フィルはちょっと縁遠いオケだ。わざわざ多摩川を越えて出張しなくても、5つも6つもある在京オケで十分なわけよ。実際問題として、横浜は遠いしねぇ。往復4時間は大変だよ。
 え? 外来オペラを観るためによく神奈川県民ホールに出没するじゃないかって? うーん、そこ突くかあ・・・。
 ま、その、要するにアレだ、それだけの時間をかけてまで聴きに行く価値があるかってことよ。
 
 でもさ、漏れ聞こえてくる噂によると、金聖響ってなかなかいい指揮者だという話じゃないか。若手のホープらしい。あのD・ハーディングはなんとお友達だそうじゃないか!なんか、その事実だけで金がいい指揮者に思えてくるぞ(笑)。
 
 昨年5月の神奈川フィル創立40周年記念公演のマーラー第2番復活はかなり良かったみたいで、オイラの耳にも評判が飛び込んできた。
 だが、待てよ。復活は普通に演奏しさえすれば、それだけで盛り上がるからね。ひょっとして曲に助けられてねえか?マーラー様様ってな。
 
 マラ7となると、そうは問屋が卸さない。こいつぁクセモノだぜ。かなりの難曲だぜ。大丈夫か?
 
 よっしゃ。んじゃ、しょうがない。クラヲタを自認するオレ様がその真価を問うとしようじゃないか。行くぜ横浜。待ってろ神奈フィル。いざ。
 
― ― ― ― ― ―
 
行ってきたぜよ。びっくりした。よくやったじゃないか。
金さん、よく勉強したねー。完全に手中に収めているじゃん。要所を締め、流すところは流し、決めるところはビシッと決める。タクトは流麗にして明快。迷いゼロ。曲の頂点に向かって突き進むグイグイ感。痺れたぜ。
 
 また多摩川越えてもいいと思ったよ。ただし、あとはプログラム次第だね。面白い曲ぷりーず。ベートーヴェンブラームスなど王道勝負もいいけどサ、そういうのは上にも書いたけど在京オケで十分。「おっ、それをやるんじゃ、なんとしても行かねば」というキラーコンテンツの開拓、これ重要。地方オケの生き残りはこれがカギ。頑張れ!神奈フィル! ただしマリノスはコケてよろし。
レッズファンのサイタマ県民がエールを送ります。