クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2008/5/6 マンハイム

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 バーデン・バーデンのホテルをチェックアウトする際に、ちょっとしたトラブルがあった。
 午前7時半、チェックアウトしようと思って受付に行ったが、係が誰もいなかった。たまたま担当者が席を離れていたのではなく、どうやらこの時間でまだレセプションデスクが開いていないようだった。
 
 大抵のホテルでは受付は24時間体制だが、安ホテルだと時々こういうことが起こる。そういう面倒なことにならないように、ホテルはいつも必ず三つ星以上を選ぶようにしているのだが・・・三つ星程度では万全ではないということだ。
 
 ホテルの従業員は、朝食の支度と給仕をしていた女中さんたった一人。しかもその人はドイツ語しか話せず、簡単な英語さえアウトだった。
 私はその朝食会場で食事をしていた何人かのお客さんに向かって叫んだ。「すみません、どなたか英語を話せる方、いませんか!!」
 40才くらいのジェントルマンが食事を中断してやってきてくれて、その女中さんとの通訳を買ってでてくれた。ありがとうございます。
 
 女中さん、通訳を介して捲し立てる。
「自分は受付を任されている人間ではないので、チェックアウトの手続きができない。精算ができないので、請求額がいくらか分からない。分からない以上、勝手にお金を預かれない。だから受付が開くまで待ってほしい。」
 こちらがいくら手元の予約書に書いてある精算額を提示しても、とにかく「受け取れない」の一点張り。さすがドイツ人、頑なです。
 こちらは、というと、次の目的地マンハイムに行く電車の切符を予約済みで、そうこうしている間にも乗車予定の電車の時間が刻一刻と迫る。だんだん焦ってくる私。通訳の男性も困り顔だ。
 
 ふと名案がひらめいて、私は申し出た。「クレジットカード番号を教えるので、それを受付の人に渡してほしい。そうすればチェックアウト手続きは受付の人がやるし、あなたもお金を受け取る必要はないでしょ?」
 
 万事解決。女中さんも「それならオーケー」と承諾してくれた。私もホテルを脱出して、なんとか無事に予約した電車に間に合うことが出来た。
 
 このアクシデントには後日談がある。
 私のクレジットカードに、未だ(もう3年も経っているが)この時の請求が来ていないのだ。どうしちゃったのでしょうねー(笑)。きっとご迷惑をおかけしましたということで、お詫びに宿泊代をタダにしてくれたに違いない。
けっけっけ。
 
 
 バーデン・バーデンからドイツ新幹線ICEでマンハイムに移動。前々日、寝るだけのために一夜滞在したが、今回は午前から街をじっくり観光した。
 
 上の写真が街のシンボル、給水塔。中に入って見学できる施設ではないのだが、公園の一角にあってなかなか絵になる。天気もいいしお花もきれいで、気持よく散策した。
 
ベンチで腰を下ろし休んでいたら、無邪気で可愛い4歳くらいのお嬢ちゃんが私に近づいて、戯れてきた。しきりにドイツ語で話しかけてくる。東洋人が珍しかったのだろうか?? 本当は一緒に遊んであげたかったけど、いかんせんこっちはドイツ語話せないし、物騒な世の中、怪しい外国人に見られるのもナンですしねー。バイバイ、お母さんのところに戻りな。でも、異国でちょっとほのぼのできてうれしかったよ(笑)。
 
その後、マルクト広場のテラスのカフェで食事をし、ビールを飲み、ほろ酔い気分で18世紀に築かれたドイツ最大のバロック様式宮殿(とガイドブックに書いてある)、選帝侯宮殿を見学した。