クラシック、オペラの粋を極める!

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2010/9/18 読響

2010年9月18日  読売日本交響楽団定期演奏会  サントリーホール
指揮  下野竜也
ラデク・バボラーク(ホルン)
ヒンデミット  本日のニュース序曲
R・シュトラウス  メタモルフォーゼン
R・シュトラウス  ホルン協奏曲第2番
ヒンデミット  ウェーバーの主題による交響的変容
 

 何という素晴らしいプログラム!
 こういうプログラムを私はいつも待ち望んでいるのだ。外来オケの来日公演でも是非こういう意欲的なプログラムをやってもらいたいと願う。毎度毎度、ブラ1ブラ2、ベト7にチャイ5、マラ1マラ5・・・もういいって!
 
 シュトラウスメタモルフォーゼン。全ての‘管弦楽曲’の中で私の「いちばん」好きな曲。いやほんと。たった23人で繰り広げられる弦の精緻の極み。この曲を語らずしてシュトラウスを語ることなかれ。
 読響23人のアンサンブルは響きが透明で隙が無く、見事だった。この日のお客さんも、改めてこの隠れた名曲の良さを再発見した人も多いのではないだろうか。
 
 この日のハイライトは名手バボラークによるホルン協奏曲。「上手なホルンというのはこういう音がするのか!」と改めて気が付くと同時に、その甘美にして豊麗な音色にただただ舌を巻く。世界にはすごい人がいるものです。
 
 以上のシュトラウスに比べると、ヒンデミットの2曲は完成度、仕上がり具合がもう一つだったように感じた。下野さんの指揮は、かっちりと真四角にタクトを振りつつも、なるべく奏者を信頼しながらオケの一番いい音を引き出そうとするタイプ。だが、信頼しすぎると、ヒンデミットのようなとりとめのない作品は収まりが効かなくなる。そこらへんは指揮者が抱える永遠の課題でしょうか。
 
 ヒンデミットは、私もある時期ハマッて、「画家マティス」や「世界の調和交響曲」、「シンフォニア・セレナ」などを聴き漁っていたことがある。何となく現代音楽のように思われているかもしれないが、決して難しくなく、十分に音楽的です。指揮者下野さんがシリーズで果敢に採り上げて紹介に努めているのは本当に立派で頭が下がる。「ヒンデミットって面白いね!」という人が一人でも二人でも増えれば、私もとてもうれしい。