“バンベルクに秘伝のビールがあるのをご存知か??”
秘伝というのは少々大げさかもしれない。今やどのガイドブックでも紹介しているし、輸出もしているようで、日本でも飲もうと思えば飲めるらしいのだが・・・。
「ラオホビール」
麦芽を煙でいぶし、独特の風味を加えた黒ビール。ここバンベルクがオリジナルで、この町でのみ醸造されている。私は以前からその噂を聞いていて、現地に行って味わいたいとかねがね思っていた。ようやくその思いがかなえられる日が来た。
そのラオホビールで有名なレストラン、「シュレンケルラ」が本日の昼食の場所。
店内は非常に大きく、たくさんの観光客でにぎわっていた。我々もさっそくその秘伝のビールをいただきます。本日三杯目、いぇーい。
なるほど・・・確かに独特! 香りが強く、まさに燻製の風味が口いっぱいに広がる。ドイツのあちこちでいろいろなビールを体験したが、この味は初めてお目にかかった。食事もなかなかおいしくて、もちろんビールおかわり通算四杯目、いぇーい。
ただし、わたくし少々お疲れモード。午前中張り切って歩きすぎた。それにこの日はかなり暑かった。ドイツに来て一番の暑さ。ここまでずっと涼しかったのに。また、バンベルクの駅から旧市街中心部までが結構遠かったのも堪えた。年々体力の衰えを実感するわい、くそー。
このあと、文化遺産の大聖堂と新宮殿を見学し、いよいよ飲んだくれツアーとどめの一撃、ビアガーデンへ。
ネットでいろいろ調べたところ、「地元の人が愛し集う素敵なビアガーデン」というのを発見。その名も「スペツィアルケラー」。スペツィアルというのは、要するにスペシャルってことですよ。
町の中心部からやや離れ、小高い丘からはるか向こうに世界遺産の街並みを見下ろせる絶好ポイント。上の三番目の写真が、そのガーデンから眺めた旧市街です。美しいでしょ?
ということで素晴らしい眺めに乾杯、いただきます本日五杯目・・・・いや、もう「いぇーい」はやめときます。とにかく疲れました。へとへとです。普通ならビールの一杯が血の一滴となって元気モリモリになるのだが・・・ひょっとして前日の体調不良の影響が残っているのかなあ。疲れて、だんだんOくんとの会話も減ってきた。おかわりする気もさらさらなくて、もう早くバイロイトに帰りたくなりました(笑)。
ビアガーデンを早々に切り上げてタクシーで駅に向かい、夜8時半にバイロイトのホテルに着いた。
夕飯どうする?あんまり食欲もないしなあ。こういう時に便利なのが中華。日本人の口に慣れているので、胃も受け付けてくれそうです。
ところが、出かけたレストランのおかみさんが、中国語なまりのへたくそな英語でやたら話しかけてきたのだが、全くこちらに通じず、勘弁してほしかった。さらに「軽くさっぱり」と思って注文したチャーハンが「特盛り」で出てきて、かえって胃に負担をかけてしまった。
わたくし、もう、さすがにビールは結構。いらね。ミネラルウォーターぷりーず。ところがOくんは涼しい顔して本日6杯目に突入。
負けたよ、君には。まいった。