別にサッカーとかの話ではありません。
先日、二期会公演に足を運び、そこの会場で配られていた公演チラシの束を受け取ったところ、その中に来年9月のボローニャ歌劇場来日公演を予告するチラシが目に飛び込んできて、思わず足が止まり、身震いした。今年のトリノ王立歌劇場、来年3月のフィレンツェ歌劇場に続いて、イタリアの名門歌劇場がまたまたやってくる!ビッグニュースだ。
数年毎に来日しているボローニャ歌劇場、前回2006年ではF・D・フローレス、J・クーラ、R・アラーニャといった大物テノールの競演で話題をさらった。演目も、どっかのような「椿姫」「ボエーム」といった「またかよ」路線ではなく、「アンドレア・シェニエ」「トロヴァトーレ」「連隊の娘」といったナイスな選曲で、通のファンを唸らせた。
「あの感動よ、もう一度」ということで、今回、再びフローレス出演の「清教徒」や、なかなか上演されない「エルナーニ」などが並び、思わず涎が垂れる。(今回はカルメンが入って、若干「またかよ」路線に傾いたのが「ぶるーたすお前もか!?」って感じですね(笑)。)
そう言えば清教徒は2002年の来日公演でも採り上げた演目。グルベローヴァにサッバチーニという豪華キャストだった。ちなみに私はこれまで清教徒というオペラを見たのはこの時の一回だけ。来年も含めて、これまでの清教徒体験が全てボローニャというのが面白い。
それにしても驚くべきは、その時期。2011年9月、なんとバイエルン州立歌劇場来日公演時期と思い切り重なっているのである。恐ろしいことに、公演が重なっている日さえある。同日に、「あっちではボローニャのオペラ、こっちではミュンヘンのオペラ」という現象が起きるのだ。世界広しと言えど、こんなことが起きるのは日本しかないだろう。
スター歌手はどこでも引っ張りだこ。案の定、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのテノール、J・カウフマンはその両歌劇場に登場。ドン・ホセを歌ってそのままローエングリンに突入。もっと言うと、さらに遡る3ヶ月前にメトと一緒にやってきてドン・カルロを歌う。ちょっと凄すぎやしませんか??
東京に居ながらにして10日くらいの間に6本ものハイレベルなオペラを鑑賞できるなんて贅沢以外の何物でもない。ささ、今からお金貯めなくては、ね。