クラシック、オペラの粋を極める!

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2010/6/23 ブダペスト祝祭管

2010年6月23日  ブダペスト祝祭管弦楽団   大宮ソニックシティホール
指揮  イヴァン・フィッシャー
神尾真由子(ヴァイオリン)
ロッシーニ  アルジェのイタリア女序曲
メンデルスゾーン  ヴァイオリン協奏曲
シューベルト  交響曲第8番「ザ・グレート」
 

 一昨年にイギリスのグラモフォンが発表したオーケストラ・ランキングはちょっとした驚きだった。
 こういうランキングだと、たいていの場合、ベルリンフィルウィーンフィルとで一位を争い、どっちかが一位、もう一つが二位になるのだが、イギリス・グラモフォンはなんと第一位にコンセルトヘボウを選んだ。へえ~。まずこれが第一の驚き。
 
 もう一つ驚いたこと。ドレスデンシュターツカペレ、ボストン響、ニューヨークフィル、ゲヴァントハウス管などの名門を下に従え、第9位にブダペスト祝祭管弦楽団が堂々ランクインしたのだ。うっそ~!?マジ~!?って感じ。
 
 そのブダペスト祝祭管弦楽団がイヴァン・フィッシャーとともに来日した。
 公演自体はあまり大きな話題になることもなく、東京圏では2公演のみ。そのうちの一公演がさいたま市の大宮。ちょっと地味(笑)。
 もっともディスカウントチケットが出回ったみたいで、会場はそれなりに埋まっていたが。
 
 とにかくユニークなコンサートだった。
 まず、各楽器の配置が非常にユニーク。メインのグレートでは、指揮者を取り囲む弦楽器のトップ奏者の席に木管楽器を配列。ヴァイオリンのコンマスの前にオーボエがいる。こんなの初めて見ました。
 音楽もユニーク。上記のように配列に工夫を施したことで、ハーモニーのブレンド感がなんとも言えず面白い。
 指揮者のフィッシャーもユニーク。オーケストラを引っ張るというより、音楽に合わせて腰を振り振り踊っているみたいで、とっても微笑ましい。
 
 だからといってただの色物オケかというと、どうやらそうでもなさそうだ。技術はしっかりしているし、フィッシャーの音楽を忠実に再現しようとする姿勢が強く感じられる。
 
 東京公演でのブラームスはどうだったのだろう?
 他のプログラムを聴いてみたい衝動に駆られた。興味をそそられるオーケストラであることは間違いない。
 だけど、世界第9位のオーケストラかと言われると・・・ちょっと、ね(笑)。