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2010/6/19 都響

2010年6月19日  東京都交響楽団定期演奏会  サントリーホール
指揮  エリアフ・インバル
ノエミ・エーデルマン(ソプラノ)、イリス・フェルミリオン(メゾソプラノ
合唱  二期会合唱団
マーラー  交響曲第2番 復活
 

 都響とインバルが築いた最高峰の結晶!都響は700回という記念すべき公演シリーズで、また一つその歴史に金字塔を刻んだ。
 私自身がこれまで体験した数々の‘復活’の中でも、かなりの上位に食い込む見事な演奏。
 
 基本的にインバルという指揮者は、大きな方向性を指し示し、オーケストラの潜在能力を上手に引き出しながら音楽を作っていくタイプだと思っているが、今回の復活は、更に隅々のディティールにまで細かく目を配り、スコアを詳細に解析した形跡が見られた。記念公演ということで、時間をたっぷり取ってリハーサルを綿密に行ったのだろう。
 もちろん、いつものインバルらしく気合いも入っていて、燃焼度も十分。期するところがあったのだと思う。
 
 期するところがあったのは都響も同じ。彼らが持つ合奏能力をマックスに出力。圧倒的で輝かしい壮大なクライマックスにサントリーホールは揺れた。
 
 都響の皆様、定期公演700回記念、おめでとうございます。最大級の賛辞を差し上げます。
 
 それにしても、復活のクライマックスって本当に痺れますな。ピアニッシモからの合唱から始まって、最後はオルガンが鳴り響きながらの壮麗絢爛なコラール。
 奏者の皆さん、合唱団の皆さんは演奏していて、あるいは歌っていて、ジ~ンと来ないのですか??演奏しながら感極まっちゃうことってないのですか??