指揮 ダニエル・ハーディング
みなさん、カメルーン戦は見ましたか??
日頃「がんばれニッポン!」には興味がないと言い張っているワタクシでありますが、なんだかんだ言ってもやっぱり見ちゃいました。
今回は代表の前評判が低く、私も試合前に「前半であっさり勝負がついちゃって、途中で『おやすみなさい』しちゃっても大丈夫かもね(笑)。」などと、友人達と冗談メールのやりとりを交わしていましたが、結局は私も含めてみんな最後まで釘付けになってしまったようです(笑)。
私としては、前半であっさり勝負がついちゃって最後まで見ずに途中で『おやすみなさい』しちゃった方がよかったかも。なぜかと言えば、翌日にはこのコンサートが控えていたから。
にも関わらず、日本戦を最後までしっかり見届けた上、よせばいいのに更に翌朝4時半に早起きして、今度はイタリア対パラグアイを見てしまった結果、完全に寝不足状態に陥ってしもうた。昼間の仕事中はあくびが多発。あ~あ、こりゃ完全に居眠りこくな、今日のコンサート。
不安を抱えながら会場入りしたのであるが・・。
ハーディングの音楽は相変わらず独特で個性的。古楽奏法(もどき?)も採り入れながら、アクセントを加え、弓のスピードやクレッシェンド・ディミヌエンドで変化をつけ、アーティキュレーションをつけるやり方がいかにもハーディングらしい。亜流かどうかは別として、ガーディナーやノリントンといったイギリスの系譜を感じさせる。
ハーディングの場合、これらをしっかりとオケに徹底させられるところがさすが。若いが立派なマエストロである。
こうして奏でられたモーツァルト、聞き慣れた物とは違う響きが新鮮で退屈しなかった。すっかりハーディングワールドに吸い込まれ、睡魔などどこへやら・・・と言いたいところだったが、やっぱり生理現象には敵わず、ほんの一部うとうとしてしまう場面があったのはご愛嬌。
「世界最高の合唱団の一つ」として名高いスウェーデン放送合唱団も、人数は少ないのに引き締まった歌声がホールいっぱいに響きわたり、満足の一夜であった。
ハーディングが指揮棒を完全に降ろす前に拍手が起きてしまい、後味の悪いカーテンコールになってしまったのだが、まあいい、今日のところは「日本の勝利に免じて」許すとしよう。