2010年1月3日 NHKニューイヤーオペラコンサート NHKホール
指揮 沼尻竜典
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱 藤原歌劇団、二期会、新国立劇場
バレエ 吉田都、ロバート・テューズリー 案内人 寺田農
波多野睦美(Ms)、岡本知高(S)、望月哲也(T)、幸田浩子(S)、大村博美(S)、松位浩(Bs)、二階谷洋右(T)、与那城敬(Br)、緑川まり(S)、小山由美(Ms)、福井敬(T)、堀内康雄(Br)、木下美穂子(S)、佐野成宏(T)、佐々木典子(S)、森麻季(S)、林美智子(Ms)
プログラム(曲名)の列挙は省略するが、寺田農さんが水先案内人となって、オペラの歴史を辿り、バロックから近代に至るまでのオペラの数々のアリアを披露するという趣向。アリアを歌う歌手は、それこそ日本を代表するソリストたち。錚々たるメンバーである(日本の中では)。
だけど、その中でも世界のトップ歌手の一人で、ドイツを中心とした超一流歌劇場でのめざましい活躍が光る最大の目玉歌手が、あろうことか、落っこちてしまった。藤村実穂子さんだ。これは大ショック!
「おいおい、勘弁してよ。出演者の中でもっとも楽しみにしていたのが藤村さんだったんだぜ。藤村さんがイゾルデを歌うっていうから、ほとんどそれだけの目的でチケットを買ったというのにさ。」
私は一緒に出掛けた相棒Oくんの前でブーブーと豚になる。
気持ちを落ち着かせて着席し、鑑賞するが、どうにも楽しめない。
趣向は悪くないと思う。
ガラコンサートならではの華やかさがあると思うし、多くの観客は、次々と歌手達が織りなす有名なアリアの連続に、きっとオペラの醍醐味を見出したことであろう。
だが私の場合、モーツァルトの後にいきなりノルマが来たり、ローエングリンの直後にいきなりオテロが来たり、ただ切って貼っただけのその唐突的な違和感に戸惑うばかり。
続きが聴きたいのに容赦なく編集され、カットされるアリアに頭を抱える。そして再び豚になる。
あ~あ。つくづく自分がイヤだ。椿姫やボエームやカルメンなどの有名オペラの有名アリアに心をときめかせていたあの頃に戻りたいよ。トホホ。
なにはともあれ、2010年お正月、新年早々のコンサートに行ってきました。今年もいい年でありますように。パンパン。手合わせ。
初詣かっつうの!