2009年11月9日 国立リヨン歌劇場管弦楽団 オペラシティホール
指揮 大野和士
ショーソン 交響曲変ロ長調
ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
サン・サーンス 交響曲第3番 オルガン付
いや~気持ちがいいのう。
なにが気持ちがいいって、プライドが高くて人を見下すことにおいて天下一品のフランスにおいて、日本人がシェフとして君臨しているところが最高(笑)。
というのは半分冗談で(半分は素直に本当)、オーケストラが予想以上に豪快かつ開放的で、その大きくて輝かしい響きに心おきなく身を任せることができたのだ。
もともとメインの‘オルガン付’は盛り上がる曲だが、ここまでフォルテを駆使してエネルギーを放射させるとは驚きだった。オケをしっかりコントロールする大野さんにしては以外だった、と言ってもよい。
おそらく大野さんは、今回の来日公演を重ねながら、オーケストラのノリと反応が予想以上に良いことに気付き、思い切って制御装置を外して自主性を尊重したのだと思う。
ところで、この短い期間に、なんとフランスのオーケストラ3団体が、しかも同じホールを使ってしのぎを削ったのはビックリだ。もちろん偶然なのだろうが。
連中は知っていたのかな?? 果たしてライバル心が出るものなのだろうか??
「せっかく東京に集まったのだから、じゃ、みんなで飲みにでも行くか~!」ってそんなわけないか(笑)。