ドレスデン二日目。天気は快晴。
この日はドレスデン郊外にあるマイセンを訪れた。中心部からS1バーン(近郊鉄道)で30分ちょい。
マイセンと言えば、高級陶磁器が有名。ヨーロッパ屈指と言われ、日本においても知る人ぞ知る。日本とは有田焼で縁があり、佐賀県有田市とマイセンは姉妹都市を提携しているとのこと。
現地のマイセンは、写真のとおり、大聖堂とお城がそびえる中世からの古都だ。エルベ川付近からの眺めは絵葉書のように美しい。
旧市街の中心マルクト広場。
大聖堂とお城は、小高い丘の上にある。
登りの途中のテラスからの眺めも良い。
ゴシック様式の大聖堂DOM。
その隣にあるアルブレヒト城。
旧市街から少し離れたところにあるマイセン磁器工場。
たくさんの磁器が展示されている博物館と、実際の磁器を作る過程のデモンストレーションを見学する工房の2パートに分かれている。
工房では作品を製作する5工程に分け、それぞれ職人さんが実際に作業するところを見学できる。陶芸の現場を生で見ることが出来、それなりに興味深い。残念ながら、写真撮影不可。
作業工程や博物館に展示してある作品を見学すると、確かに「なるほど、これは芸術品だな」と思うわけである。
だがしかし、併設のアウトレットで売っている商品の値段を見て、びっくり仰天、腰を抜かしてしまう。
食器とかお皿とかカップとか、のきなみ数万円以上もするのである。ちょっとした大きさの置物の陶芸品だと数十万円から百万円近い値札が付いている。唖然、そしてため息・・・。
こうした高級磁器は、私にとってまったく縁遠い世界だ。
だってさあ・・・所詮は食器とかカップとかなわけでしょう。
スーパーの日用品売り場に行けば、1個数百円なわけですよ、あーた。
例えば、の話。
ここで私がカップ1つ2、3万円の物を思い切り奮発して買い、お土産として持ち帰って、お世話になっている人にプレゼントしたとしよう。
その人がマイセンというブランドとその価値を知らない場合、「おー、土産ありがとう、サンキュー・・・(チッ、なんだよカップかよ・・)」になってしまうわけですな。はっはっは。
金持ちではないワシのような庶民にとって、実に割の合わない商品なわけである。