NHK-BSのプレミアムシアターで、今月(3月)放映予定だったマリインスキー歌劇場ライブのプロコフィエフ「炎の天使」が、別の演目に差し替えられた。
もう一つ、同じく放映予定だったミュンヘン・フィルのコンサートも、別の公演に変更になっている。
さり気なく、何のことわりもなく、いつの間にか・・・。
理由は言うまでもない。間違いなく、指揮者がゲルギエフだからである。
やっぱそうなっちゃうかねー。まあねー。仕方ないかねー。
さすがにシレッと放送しちゃう、ということは憚られたのだろう。こういう時、視聴者の中に「けしからん!」とクレームを入れる輩が必ずいるからね。NHKも、批判を避けたかったのだろう。
ある意味、「ゲルギエフ指揮」だったのは、判断が容易に出来て、良かったのかもしれない。
もしこれが、別の指揮者によるマリインスキー歌劇場ライブだったら、迷うところだろう。
ロシアだったら何でもダメなのか。
「芸術文化と政治は別物」というのは、どこまで通用するのか。
少なくとも、スポーツにおいては、世界でロシア排除が進行しているわけで。
たとえロシア人個人に罪はなくても。
何かの記事に出ていたけど、どこかのコンサートで、チャイコフスキーの大序曲「1812年」の演奏が、「さすがにちょっといかがなものか・・」という理由で曲目変更になったのだとか。
我々も、難しい課題を突き付けられているわけである。