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2021/6/16 N響

2021年6月16日   NHK交響楽団   サントリーホール
指揮  パーヴォ・ヤルヴィ
青木尚佳(ヴァイオリン)
ペルト   スンマ(弦楽合奏版)
シベリウス   ヴァイオリン協奏曲
ニールセン   交響曲第4番 不滅


久しぶりのパーヴォ・ヤルヴィ。帰ってきたパーヴォ・ヤルヴィ
やっぱり首席指揮者が指揮台に立つと、オケ奏者たちの気合いの入れ方が違う。ものすごい熱気!
普段、なんとなくプライドが漂うあのN響の奏者たちが、ヤルヴィのタクトに食らいつくかのように前のめりになって演奏している。明らかにヤルヴィとのコラボを楽しんでいる。その様子を見ているだけでめっちゃ楽しい。
ヤルヴィは、タクトの仕掛けによってオーケストラが良い反応を起こすと、更に次の仕掛けを繰り出していく、そういう指揮者だ。
今回は、お互いが十分な手応えを感じながら、演奏がどんどんとエスカレートし、スリリングになっていく、まさしくそんな感じだった。

そんな迫真の演奏に導いた、もう一つの立役者がいた。
「曲」である。
ニールセンの交響曲第4番「不滅」。
もう本当にこの曲、最高だ。
聴いているだけでももちろん楽しいが、これは演奏していて、きっと楽しいんだろうなあ。
終盤の2台のティンパニーの炸裂は、いつ聴いても鳥肌モノ。
カーテンコールで、パーヴォさんが二人の起立を求めると、第一奏者さんがすかさず第二奏者さんのところに駆け寄って、腕タッチを交わしていた。いいなあ。素敵だなあ。

それにしてもワタクシ、この曲、好きすぎる。
今年3月の山田和樹指揮の読響公演に続いての鑑賞。頻繁に演奏される曲ではないが、これからもひとたびプログラムに載ったら、絶対に行くからね。


コンチェルトを演奏した青木尚佳さんは、ミュンヘン・フィルのコンサートマスターに就任したんですと。ほほう、それはそれは大したもの。
私はこのシベコンは個人的に、情熱的で激しい演奏ではなく、クールで理知的な演奏が好き。理想はヒラリー・ハーン
青木さんの演奏は、比較的私の好みに合っていて、良かったでございました。