クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2020/12/24 バッハ・コレギウム・ジャパン

2020年12月24日   バッハ・コレギウム・ジャパン
サントリーホール クリスマスコンサート
ヘンデル  オラトリオ メサイア
指揮  鈴木雅明
松井亜希(ソプラノ)、青木洋也(カウンターテノール)、櫻田亮テノール)、加來徹(バス)


公演のタイトルは「聖夜のメサイア」。クリスマスの恒例コンサートで、今年で20回目なのだという。
すごいっすね。
クラシック界にとって師走と言えば「第9」なわけだが、BCJにとっては「メサイア」というわけ。
別に師走という理由で第9を聴きたいとはこれっぽちも思わない私にとっても、本公演は魅力的に映る。

さらに、本公演が私の今年の聴き納め。

いやいや、今年はほんとうに大変だったよのう・・・。

そういうわけだから、とてもじゃないが「聖夜の気分に浸る」なんてことは出来ない。
もうさ、お清めだな。お清め。
塩でも盛って、悪いことは全部流して、来年こそは良い年でありますように。アーメン。


肝心の演奏だが、さすが20回目、もはや定番と化しているだけあって、万全の仕上がり。すべてがコントロールされ、美しくて素敵なメサイアだ。

鈴木さんの音楽は、もちろん古楽のアプローチであるし、そもそもBCJというオーケストラがそういう編成。
にも関わらず、いかにもバロックっぽい古めかしさがまったく感じられない。
それどころか、スタイリッシュかつシャープで、現代人の感性にも十分にマッチしていると思う。
きっと、普段はあまりクラシックを聴かないけど、せっかくのクリスマスだからクラシック聴いてみる?と会場に足を運んだお客さんの心にも、ストレートに響いたことだろう。

それに、第2部最後の晴れやかなハレルヤ・コーラスは、気分を前向きにさせてくれる。
大変な世の中だけど、希望はきっとあるさ。ね。