2020年12月9日 読売日本交響楽団 サントリーホール
指揮 セバスティアン・ヴァイグレ
岡田奏(ピアノ)
モーツァルト ピアノ協奏曲第25番
ブルックナー 交響曲第6番
広島に向かっていますなう。新幹線の中で記事を書いているところ。お弁当食べて、ビールも飲んだ後なので、あんまり一生懸命書こうという意欲がありません(笑)。
まずはヴァイグレさん、ようこそ日本へ。二週間の隔離、本当にお疲れ様でした。
聞くところによると、昨日の公演と年末の第9だけでなく、年明けの1月の複数公演も振る予定とのことで、ということは約1か月以上の御滞在ですね。まあドイツにいてもコンサートやオペラの開催が難しいわけだから、ここはある意味、上手い具合に稼ぐことが出来て良かったと割り切りましょう。
さて、ヴァイグレのブル6、ちょうど一年前にもフランクフルトで聴いた。
印象的な公演だったので、今でもどんな演奏だったのか思い出すことが出来るが、ちょっくらこの時のブログ記事を読み返してみた。
「泰然として、ドンと大きく構えた、立派なブルックナー」と書いてある。
ふむ。今回の読響も、大方同じ感じだ。そうそう、実に泰然としている。
ただ、昨年の感想記事では「タクトもあまり細かに振り分けない堂々たる風格」と書いてあるのだが、今回改めてそのタクトをよく眺めてみると、決して「細かに振り分けない」ということはないことに気が付いた。しっかりと振り分けて、ニュアンスを作っている。
なので、骨太ではあるが、色彩感があって、生き生きとした生命力の息吹を感じ取ることが出来た。
読響のブラスセクションの輝かしさには思わず聴き入った。色彩感は、彼らが編み出したと言ってもいい。教会で鳴り響くオルガンのような荘厳さが引き出されていた。
荘厳な雰囲気作りは、お客さんも貢献していた。
やっぱりドイツ人指揮者による久しぶりの本格的なブルックナーを期待して来場したファンが、一音たりとも聴き逃がすまいと、じっと耳を傾けていたからだと思う。
ブルヲタの野郎ども、皆よくやった。
そのかわり休憩時の男子トイレが長蛇の列になってしまうのは、まあご愛嬌だがな(笑)。